不要資材グッズに 茅ケ崎市民文化会館改修工事で市が販売

 2018年10月のリニューアルオープンに向けて、現在改修中の茅ケ崎市民文化会館(神奈川県茅ケ崎市茅ケ崎1丁目)の不要品を生かそうと、市は施設の廃材などを活用したメモリアルグッズを販売する。市内の事業者などが制作したもので、市は「茅ケ崎らしさが詰まった作品となった。ぜひ、手に取ってほしい」と呼び掛けている。

 1980年に開館した同館は老朽化により再整備が決まり、ことし2月にいったん閉館。5月に本格的な改修工事が始まった。

 工事に伴って不要になった同館の資源を生かせないかと、市が資源を再利用したメモリアルグッズとして販売することを企画。7月にはイベント運営などを手掛ける「ぴあ」(東京都渋谷区)と販売委託契約を結んだ。

 同社は以前、東京・武蔵野市とも同様の事業を手掛けた実績があるといい、今回は茅ケ崎市内の企業などにグッズの制作を依頼。14種類322点の商品が完成した。

 舞台用品を利用したスピーカー(3万4千円)、同館ホールの椅子のシートを使用したテディベア(8200円)、座席プレートを生かしたキーホルダー(4860円)、映写機のレンズなどを使ったネックレス(2万8400円)などで、いずれも手作り。

 売り上げの一部は市の歳入に組み入れられ、市は「高額という指摘もあるが、どれも一つ一つ手作りで思い出が詰まっている。市としては適正な価格と認識している」と話す。

 商品は11日から来年2月11日まで、ぴあのホームページ(HP)で販売。またHPでの販売に先立ち、11月3日に中央公園(同市茅ケ崎)で開催される「市民ふれあいまつり」で先行予約を受け付ける。

 問い合わせは、市文化生涯学習課電話0467(82)1111。

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