交流戦だけでなく、日本Sも近年はパが優勢 DeNAは逆転制覇なるか

DeNA・ラミレス監督【写真:荒川祐史】

過去の優勝回数と勝利数は巨人が圧倒、全体でもセが勝ち越しているが…

 あと2試合で、長かった2017年のプロ野球が閉幕する。68回目を迎える日本シリーズは、どちらのチーム、リーグの勝利に終わるだろうか。

 68回の日本シリーズの勝敗をチーム、リーグ別に集計すると以下のようになる。2017年の第5戦までの結果を含む。

【セ・リーグ】
◯巨人
出場34回優勝22回、198試合109勝87敗2分、勝率.556

◯ヤクルト
出場7回優勝5回、41試合24勝17敗0分、勝率.585

◯中日
出場10回優勝2回、60試合23勝36敗1分、勝率.390

◯広島
出場7回優勝3回、48試合20勝25敗3分、勝率.444

◯阪神
出場6回優勝1回、36試合13勝22敗1分、勝率.361

◯DeNA(大洋・横浜)
出場3回優勝2回、15試合10勝5敗0分、勝率.667

◯松竹(消滅)
出場1回優勝0回、6試合2勝4敗0分、勝率.333

◯西日本(消滅)
出場なし

計 出場68回優勝35回、404試合201勝196敗7分、勝率.506

【パ・リーグ】

◯西武(西鉄)
出場21回優勝13回、130試合68勝60敗2分、勝率.531

◯ソフトバンク(南海・ダイエー)
出場17回優勝7回、98試合47勝50敗1分、勝率.485

◯オリックス(阪急)
出場12回優勝4回、70試合31勝37敗2分、勝率.456

◯日本ハム(東映)
出場7回優勝3回、41試合19勝21敗1分、勝率.475

◯ロッテ(毎日・大毎)
出場6回優勝4回、32試合17勝14敗1分、勝率.548

◯近鉄(消滅)
出場4回優勝0回、26試合10勝16敗0分、勝率.385

◯楽天
出場1回優勝1回、7試合4勝3敗0分、勝率.571

◯大映(消滅)
出場なし

◯高橋(トンボ・消滅)
出場なし

計 出場68回優勝32回、404試合196勝201敗7分、勝率.494

 セ・リーグが通算で201勝196敗と勝ち越している。両リーグ通じての最多優勝、最多勝は巨人。V9を含む22回の優勝、109勝と圧倒的だ。
 しかし勝率で見れば、12球団で最も高いのはDeNA(大洋・横浜)だ。出場回数は今年も含め3回だが、過去の2回はともに優勝し、勝率は.667、11月4日の第6戦で負けても勝率1位は変わらない。パ・リーグは西武(西鉄)、ソフトバンク (南海・ダイエー)、オリックス (阪急)が上位。3球団ともに黄金期があった。

最近10年がセの勝ち越しは「15」→「5」に減少

 両リーグの勝敗は拮抗しているように見えるが、ここ10年に限るとパ・リーグが圧倒している。

 最近10年(今年を含む)の両リーグ、チーム別の日本シリーズ勝敗。

【セ・リーグ】

◯巨人
出場4回優勝2回、26試合14勝12敗0分、勝率.538

◯中日
出場2回優勝0回、14試合5勝8敗1分、勝率.385

◯DeNA
出場1回優勝0回 5試合2勝3敗0分、勝率.400

◯広島
出場1回優勝0回 6試合2勝4敗0分 勝率.333

◯ヤクルト
出場1回優勝0回 5試合1勝4敗分 勝率.200

◯阪神
出場1回優勝0回 5試合1勝4敗0分 勝率.200

計 出場10回優勝2回、61試合25勝35敗1分 勝率.417

【パ・リーグ】

◯ソフトバンク
出場4回優勝3回、22試合15勝7敗0分、勝率.682

◯日本ハム
出場3回優勝1回、18試合8勝10敗0分、勝率.444

◯ロッテ
出場1回優勝1回、7試合試合4勝2敗1分、勝率.667

◯楽天
出場1回優勝1回、7試合4勝3敗0分 勝率.571

◯西武
出場1回優勝1回、7試合4勝3敗0分、勝率.571

計 10回優勝7回 61試合35勝25敗1分、勝率.583

 ここ10年でセのチームが優勝したのは2009年と2012年の巨人だけ。ともに日本ハムを破ったものだ。他の7回はパのチームが優勝している。なお、過去10年で日本シリーズに出場していないのはオリックスだけだ。

 通算でもパの35勝25敗、10年前までセは176勝161敗と「15」も勝ち越していたが、10年で「5」に減ってしまった。交流戦でのセの大きな負け越しが毎年話題になるが、日本シリーズでもセの劣勢は明らかなのだ。

 今年もパ・リーグのソフトバンクが優位に立っている。DeNAはさらに反撃することができるだろうか。

(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2