複々線で混雑緩和へ 小田急電鉄が新ダイヤを発表

 小田急電鉄は、代々木上原−登戸が上下各2線となる来年3月の複々線化に伴う新ダイヤを発表した。通勤ラッシュの混雑が緩和されるほか、所要時間は海老名−新宿で現行より10分短縮の51分となる。会見した星野晃司社長は「快適で便利でスピーディーな小田急に変わる」と語った。

 平日の通勤時間のピーク(下北沢着午前8時前後の1時間)に列車を9本増やし、輸送力が約40%向上。現行ダイヤでの平均混雑率は192%(体が触れ合いやや圧迫感がある)だが、「新聞・雑誌を楽な姿勢で読むことができる」150%程度まで低下する見通しだ。

 また、通勤時間帯(代々木上原着午前6時〜9時半)の「快速急行」をこれまでの3本から28本に増発。新宿までの所要時間は大和からが現行より10分短縮の52分、新たに快速急行の停車駅に加わった登戸からは9分短縮の18分になる。このほか千代田線への直通列車を大幅に増やしたり、多摩線から新宿に乗り換えなしでつながる通勤急行などを新設した。

 同社は新ダイヤに合わせ、運転士や駅係員の新しい制服も発表。刷新は12年ぶりで、先進的で上質感のあるデザインを取り入れたという。着用開始は来年3月中旬の予定だ。

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