島原の薬草の魅力PR

 島原半島で古くから栽培されている薬草の魅力をPRする「しまばら薬草フェア」が4日、島原市小山町の旧島原藩薬園跡で始まり、多くの愛好家らでにぎわった。5日まで。

 同市では島原藩時代から薬草栽培が盛んで、旧島原藩薬園跡は奈良、鹿児島両県内の薬園跡とともに日本三大薬園と呼ばれている。そうした歴史を踏まえ、薬草の健康増進効果を広く知ってもらおうと、市の島原健康半島構想推進協議会(会長・柴崎博文副市長)が毎年開いている。

 4日は、会場に薬草を使った菓子や調味料などを売る露店が軒を連ねた。来場者には薬草茶や薬草がゆ約200食が振る舞われ、長い列ができた。ヨモギを練り込んだ薬草せっけん作りや、ハゼの実から抽出したロウを材料にしたキャンドル作りなどの体験コーナーも人気を集めた。

 諫早市から来た草野裕里絵(ゆりえ)さん(43)は「以前、自分が病気になった時に、痛みを和らげる薬草があることを知って以来、いろんな効能に興味を持つようになった」と話した。

 5日は長崎国際大薬学部の正山征洋教授による「薬園あるき講座」などがある。 【編注】柴崎博文副市長の崎は、崎の大が立の下の横棒なし

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