愛知製鋼が中期経営計画、20年度に営業益200億円

EV化など次世代対応

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 愛知製鋼(社長・藤岡高広氏)は2日、2020年度までの中期経営計画(4カ年)を発表した。(1)収益力向上(2)基盤強靭化(3)次世代事業への布石―を3本柱に、20年度に年商2500億円(16年度比17・4%増)、営業利益200億円(同2・8倍)、売上高営業利益率8%(16年度は3・4%)を目指す。

 同社が中期計画を公表するのは初めて。策定の狙いはEV、FCVの登場など自動車を取り巻く環境が大きく変化することに対応。同社グループも変化に迅速に対応し新たな枠組みを確立しようというもの。

 基本方針は(1)地域/地球環境保全、安心と安全ですべてのステークホルダーに貢献(2)多様なニーズに応える技術開発・市場開拓とモノづくりの進化(3)絶えず環境変化に打ち克つ・しなやかな連結収益/財務基盤。目指す会社の姿は「もっといい製品づくり、もっといい構えづくり、社員が幸せな会社づくり、を通じたさらなるオールアイチ経営の強化」。

 重点施策は(1)「収益力を磨く」(迅速な経営、高水準な戦略投資、素材業のDNAを活かした新たな用途・商品開発、盤石なモノづくり基盤構築と安定した収益基盤)(2)「基盤強靭化」(爆発事故を教訓としたモノづくりの基盤強化、グローバル経営基盤強化、安全と環境・品質・生産・原価の優先順位を明確にした経営)(3)「スマートへの布石」(次世代事業の着実な育成・強化)―の三つとした。

 経営指標として、全社のほか特殊鋼鋼材で20年度の連結営業利益130億円(同23・8%増)、鍛造品で40億円(同5倍)、スマート(電磁品)で20億円(同10倍)とした。

 設備投資は初年度(17年度)と19年度に220億円を計画しているほか、18年度143億円、20年度73億円を予定している。