【MLB】日ハム大谷の移籍先は? 米メディアが「大胆予想」「それはヤンキースだ」

日本ハム・大谷翔平【写真:石川加奈子】

今オフの10つの大胆予想を掲載、「スタントンはレッドソックスへ」

 メジャーリーグは、6日(日本時間6日)にフリーエージェント(FA)選手と旧所属球団との独占交渉期間が終了。これでFA選手は全球団との交渉が可能となり、ストーブリーグが本格化する。今オフは、FA市場でNO1評価の声が多いダルビッシュ有(ドジャースからFA)、そして日本ハムからポスティングシステム(入札制度)でメジャー挑戦する可能性が高まっている大谷翔平と、2人の日本人投手が話題の中心になると見られている。

 そんな中、「CBSスポーツ」電子版では、「MLB ホットストーブ2017-18:オフシーズンの大胆予想ベスト10」と題した特集記事を掲載。大谷はヤンキースに移籍すると予想している。また、10項目の筆頭では、マーリンズがトレードでの放出を画策している大砲ジャンカルロ・スタントン外野手が、レッドソックスに移籍すると分析している。

 大胆予想のトップ項目は「スタントンがレッドソックスへ」。そこには「幾つかの理由」があると、寸評では伝えている。

「1つ目は、ボストンはホームランバッターを明らかに必要としているからだ。今シーズン、アメリカン・リーグのチームの中で、ホームラン数が最下位に終わった。2つ目は、クラブ自体に現在、勝つことへの重圧がかかっているからだ。クレイグ・キンブレルは来冬FAとなり、クリス・セールとドリュー・ポメランツも2019年シーズン後にFAとなる」

 レッドソックスの今季チーム本塁打数は162試合で168本。デビッド・オルティスが昨年限りで引退した打線は、明らかにパワー不足だ。さらに、守護神キンブレル、先発セール、ポメランツという計算できる戦力がいる間に何としても世界一を獲りたいため、今季メジャー断トツの59本塁打を放ったスタントンが必要だという。

 記事では「こうした緊急性とチームのホームランバッターに対する必要度を組み合わせると、スタントンとレッドソックスがはっきりとフィットしていることがわかる。編成最高責任者デーブ・ドンブロウスキーは若手のトップ選手たちをトレードすることに何のためらいもない人物だ」とも指摘。来年以降、10年総額2億9500万ドル(約336億5000万円)という莫大な契約を残すだけに、マーリンズが年俸の一部を負担する必要があるとも言われているが、果たしてスタントンのトレードは実現するだろうか。

若手躍動のヤンキースは大谷にとっても魅力的?

 そして、大胆予想の2つ目に大谷の名前が登場。「オオタニは必ずMLBに来て、なおかつ最終的に彼が落ち着く球団となると…」というタイトルで、移籍先を占っている。

「それはヤンキースだ。ヤンキースは他チームと同様、国際ボーナスプールに余裕(資金)があり、大谷にラブコールを送ることができる。それに、ヤンキースは素晴らしい若手が中心でファームシステムも充実している」

 現在、マイナーにも多くの有望株を揃えるヤンキースは、これから黄金期の再来を期待されている。大谷にとっても、勝利が期待できるチームが魅力的なことは確かだろう。

 記事では「『我々はアメリカンリーグ優勝決定シリーズ第7戦まで進出し、52本塁打を打った新人の右翼手や、1か月欠場したにもかかわらず33本塁打を放った24歳の捕手もいる。また、23歳のサイ・ヤング賞候補にも上がった選手もいる』。それらは、売り文句としては素晴らしいものである。オオタニはこの若い選手たちの波にすぐさま溶け込めるだろう」と、ジャッジ、サンチェス、セベリーノらを擁する現在のヤンキースの素晴らしさを強調。その上で「オオタニのメジャー挑戦が決定したとき、ヤンキースは全力で彼を獲得しようとするだろう」と断言している。

 その他には、以下の8つの項目を掲げている。

3、(J・D・)マルティネスはセントルイスへ。
4、アストロズはポストシーズンで必要だったブルペンのサポートを得ることになる。
5、カブスは大物をトレードして投手陣をバックアップする存在を得る。
6、オリオールズはブリットンをトレードするが、マチャドはしないだろう。
7、ブリュワーズはFAで大きな注目を集めるだろう。
8、アレナドは次なる2億ドルプレイヤーだ。
9、ロイヤルズは最初からやり直す決断をする。
10、ドジャースは考え方を変えないだろう。

 果たして、大谷がメジャー随一の名門球団に二刀流右腕が加わることはあるのか。注目が集まるところだ。

(Full-Count編集部)

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