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87歳で輝く歯は31本、入念に手入れ「私の宝物」 うるまの又吉芳子さん

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 沖縄県うるま市に住む又吉芳子さん(87)は日頃の入念な歯磨きのおかげで1本の歯も抜けずに31本がそろっている。県のデータによると、80代前半の高齢者の現存歯数の平均は8・6本。又吉さんの歯を定期的に検診しているファミリー歯科クリニックの島袋亮院長(43)は「17年以上診断しているがナンバーワンの歯。県内でも非常に珍しい」と驚く。11月8日は日本歯科医師会が定めている「いい歯の日」だ。

 島袋院長によると、通常大人の歯の数は親知らずも含めて32本。又吉さんは成長の過程で親知らず1本が生えず、永久歯の数は31本になった。島袋院長は「又吉さんの歯は表面が硬いのが特徴」と説明。「遺伝的な要素と丁寧に磨いていることが丈夫な歯を作っている。見本となる歯だ」と分析する。

 又吉さんが歯磨きにかける時間は約10分間。手始めにゴムタイプの歯間ブラシで食べかすや歯垢(しこう)を除去した後、鏡の前で歯ブラシを使って1本ずつ丁寧に磨いていく。仕上げはブラシを使って歯茎をマッサージするのが又吉さん流だ。

 又吉さんは通っているデイサービスセンターうるまの里でも、コーヒーやお茶、おやつを食べた後に歯を磨き、うがいをする。同センターの相談員、渡口祐樹さん(41)は「他の利用者の見本。歯を大切にしていることが健康につながっている」と話す。

 又吉さんは歯ブラシや歯磨き粉が普及していない戦前、食事後、塩水や薪の炭を指につけて歯や歯茎をこすって磨いたという。

 子どもや孫との外食が楽しみ。「歯は私の宝物。生きている間、丈夫な歯でいたい」と白い歯をのぞかせた。(中部報道部・比嘉太一)

31本全ての歯がそろっている又吉さん。いつも時間をかけて丁寧に磨いている=6日、うるま市

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