住友電工、HV用平角巻線を増産 18年度、受注量倍増目指す

 住友電工はハイブリッド自動車(HV)などの駆動用モーターに使われる平角巻線の受注量を、2018年度をめどに倍増させる。現在需要は非常に旺盛で、顧客からの増産要請に応えるため日本と東南アジアで増産投資を実施している。井上治社長が7日行われた決算会見で説明した。

 同社は現在駆動用モーターの小型化や燃費改善に貢献するハイブリッド自動車用平角巻線を日系自動車メーカー向けに供給。顧客の増産要請に対応するべく子会社の住友電工ウインテック(滋賀県甲賀市)で建屋を増築する。さらにタイで巻線を製造している既存工場で新たにハイブリッド自動車用平角巻線の製造を始める計画。井上社長は「受注量は18年度には16年度の2倍程度は目指したい。その受注に耐えられる生産能力を確保したい」と話した。

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