トヨタ調達の神鋼製品、国内分、ほぼ安全性確認

 自動車最大手のトヨタ自動車は6日、神戸製鋼から納入された不適切なアルミや銅などの製品について、国内での購入分は銅製品を除いてすべての安全を確認したと発表した。今回の発表によって、国内で部品を調達したトヨタ車については、ほぼ安全性が確認されたことになる。

 トヨタは神鋼から改ざんがあったと報告を受けた全素材について、神鋼が保有していた改ざん前データ(直近1年分)を使用し車両への影響を検証していた。先月19日には「トヨタが定める品質・性能を上回っている」として、ボンネットなどに利用するアルミ板については先行して安全宣言を公表していた。

 今回の続報では「国内購入分」かつ「仕入れ先を経由した間接購入分」について、アルミ押出材やクラッド材、鉄粉、ターゲット材、銅管、鋼線の品目で安全性を確認した。この結果、トヨタにおいては(1)銅製品の国内購入分(2)クラッド材、アルミ押出、鉄粉、ターゲット材、銅管、鋼線の海外購入分―以外の品目は安全性が確認された格好。これら品目についても、今後早期に安全性を確認していくとしている。

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