明治日本の産業革命遺産・八幡製鉄所などの紹介アプリ改良 世界遺産ルート推進協議会

 世界遺産に登録された官営八幡製鉄所や釜石の橋野鉄鉱山など「明治日本の産業革命遺産」を紹介する取り組みが8日、都内で開かれた世界遺産ルート推進協議会の総会で報告された。

 8県11市にまたがる構成遺産を一括りにまとめた日英版のマップ作製や、11月時点で統一ロゴを使用した標識が全国で291個設置されたことが紹介された。文化庁支援の下、ガイドアプリの完成形も近づいており、稼働資産のため立ち入れない八幡製鉄所旧本事務所を3次元で疑似訪問できる機能などが示された。

 今後は来年が「明治150年」に当たるのを機に、国内旅行会社と連携し周遊商品の企画を検討していく。

 総会には和泉洋人首相補佐官や、産業遺産国民会議の名誉会長を務める今井敬・新日鉄住金名誉会長(日本工業倶楽部理事長)が来賓として出席。釜石市の野田武則市長も駆け付け「今年は近代製鉄160周年。市としても記念事業を行うが、8県11市で連携して盛り上げていきたい」と挨拶した。

 同会には新日鉄住金や日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)などが参加している。

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