期限迫る備蓄食どうぞ 横浜市、防災啓発へ無償配布

 横浜市は災害用備蓄食料のうち、賞味期限間近の水とビスケットを、市内の法人や団体向けに初めて無償配布する。防災啓発が狙いで、9日から先着順で申し込みを受け付ける。

 配布するのは350ミリリットル缶入りの水(賞味期限来年1月15日)約5万缶と、ゴマ風味の保存用ビスケット(同3月31日)約5万食。

 配布対象は市内のNPO、社会福祉法人、企業、自治会・町内会などで、水は10箱(240缶)以上、ビスケットは4箱(240食)以上で申し込み、11月24〜30日の平日に南部方面備蓄庫(金沢区富岡東)に受け取りに来ることなどが条件。

 これまで賞味期限間近の災害用備蓄食料は、地域の防災訓練で使用したり、肥料や飼料に資源化したりして有効活用してきたが、無償配布を通じて広く備蓄食料への関心を高めるのが狙い。市危機管理課は「企業や地域の防災訓練やフードバンクなどで活用してもらえれば」と利用を呼び掛けている。

 申し込みは22日までに市ホームページから申込書をダウンロードして同課へメールか郵送。問い合わせは同課電話045(671)4358。

© 株式会社神奈川新聞社