諫干、新幹線で要望 中央省庁へ諫早市長

 宮本明雄諫早市長は8、9の両日、中央省庁を巡り、国営諫早湾干拓事業でできた調整池と干陸地の利活用や、九州新幹線長崎ルートを全線フル規格で整備することなどを要望した。

 調整池については農林水産省に対し、アオコやユスリカの大量発生を憂慮し、目標値をクリアできていない水質の抜本的な改善も要望。「目標達成に向け、しゅんせつや覆砂などの対策を講じてほしい」と求めた。

 斎藤健農相は開門問題を巡り、近く長崎、佐賀両県を訪れる予定。要望後に取材に応じた宮本市長は「現地を見られる際にも干陸地や調整池の活用を訴えていきたい」と話した。

 新幹線問題では国土交通省に対し、7日の沿線5市での要望同様、全線フル規格を求めたほか、JR諫早駅周辺整備事業に絡み、新たなまちづくりへの各種交付金の支援を要請した。

 要望には市議会やJAながさき県央、諫早商工会議所の代表らが同行した。

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