37年ぶりセ連覇も…短期決戦では脆さを露呈しCS敗退
37年ぶりの連覇を達成した広島は今季、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでDeNAに2勝4敗(アドバンテージの1勝を含む)で敗戦。2年連続の日本シリーズ進出を逃した。
シーズンでは2位阪神に10ゲーム差をつけ、圧倒的な力を見せつけたが、短期決戦ではもろさも露呈。球団初の3連覇と、34年ぶりの日本一がかかる来季へ向けて、補強ポイントを探った。
◯左腕投手
先発、中継ぎ共に左腕の数が不足している。先発で10試合以上登板したのはジョンソン(13試合)だけ。ほかではルーキー床田が3試合。高橋樹と戸田がそれぞれ1試合ずつに投げただけだった。
救援での左腕の最多登板は高橋樹の9試合。以下、飯田が8試合、佐藤が6試合、戸田とオスカルが2試合ずつと、サウスポーの出番は圧倒的に少なかった。それだけにドラフトで即戦力左腕の補強に乗り出すかに思われたが、指名した6選手のうち投手4人は全員が右腕。ファームには高卒ルーキーの高橋昂を筆頭に、高橋樹、塹江、戸田と将来期待できそうな20代前半の左腕が控えているが、来季1軍でバリバリ働けるかどうかは未知数。戦力外を含め、他球団からの補強か、新外国人か、今後何らかの動きがあるかもしれない。
2人のベテランの併用が続くファーストも?
◯ポスト新井
2016年にMVPを獲得した新井は今季も100試合の出場で打率.292、9本塁打、48打点の好成績を残した。スタメン出場こそ減ったが、代打での勝負強さは健在で、精神的な支柱としても存在感は十分だった。しかし、41歳で迎える来季も同様のパフォーマンスを維持できるかどうか。ファーストでは新井との併用が多かったエルドレッドも来季で38歳。ケガもつきまとうため、計算が立ちづらい。
右打ちの内野手として本来なら堂林や小窪に期待したいところだが、今季は満足な結果を残せなかった。両ベテランの後継者となる若手~中堅の台頭に期待したいところだ。
主力の多くは20代で、今がまさに伸び盛り。さらに層を厚くすることができれば悲願の日本一へ届くはずだ。
(Full-Count編集部)