住友金属鉱山の17年度設備投資、期初予想から163億円増 カナダの金鉱山権益取得で

 住友金属鉱山は9日、17年度の設備投資額(海外資源金属プロジェクト投資含む)が期初予想比163億円増の899億円になる見通しだと発表した。6月に権益を取得したコテ金開発プロジェクトの取得費用(215億円)などを織り込んだ。前期は米国・モレンシー銅鉱山の権益追加取得費用(1120億円)があったため、前期比では40・2%(604億円)減少する見込み。

 今年度の主な設備投資案件は、ニッケル酸リチウム増強に170億円(総額220億円)、スカンジウム回収事業に30億円(同40億円)、タンタル酸リチウム・ニオブ酸リチウム基板増強に10億円(同135億円)、菱刈鉱山下部鉱体開発に5億円(同32億円)。

 事業別では資源が336億円(前期比7・6倍)、製錬が241億円(同比2・2倍)、材料が286億円(同比52・1%増)、その他が36億円(同比14・3%減)。資源はコテ金開発プロジェクトの権益取得で期初予想から大幅に増加する見込み。

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