過干渉な母親のせいで…結婚できないアラフォー女性の悩み

条件は申し分ないのになかなか成婚できない婚活女子の中には、自分ではなく、親が影響しているケースがあります。

「親が許してくれるか不安……」36歳・ユイさんの場合

結婚相談所「マリーミー」の代表を務める、恋愛ガイド・植草美幸が、会員さんたちの実話エピソードをもとにした「こじらせ婚活」事情を漫画でレポート。愛のある毒舌ツッコミに共感しながら、恋愛テクニックを学んじゃいましょう。

 

みなさんは、「ヘリコプターペアレント」をご存知ですか? 

今まで日本では過干渉や毒親などの話題と合わせて、「子育て」のジャンルで語られてきたのですが、最近は婚活、しかも、「アラサー以上の大人の女性とヘリコプター母」の組み合わせをよく見かけます。上空を細かな動きで旋回するヘリコプターのごとく、子どもを常に観察し続ける親のことを指します。特徴は、過干渉、過管理、過保護。

実際に、ほぼ成婚がきまり男性が女性の家にご挨拶に行った際、母親が悪態をついて、ご縁を破談にしてしまったり、娘(女性会員)に自分の理想を押し付けて、男性を悪く言って「そんな相手なら結婚しない方がいい!」などと、わが娘を自分の思うように誘導してしまうのです。

その裏には、

・ずっと独身で自分の娘のままでいてほしい・なんなら自分たちの介護や生活費もお願いしたい・自分理想の男性とでないと結婚させない

……というような「子離れができなすぎる」親の心理があります。

自分の結婚は自分で決めると宣言すれば解決!

私はどう対応しているかというと、あまりにも「極度の過干渉・過保護」だと判断した場合、結婚相談所への会員登録はできないと断ることもあります!

実際、35歳を過ぎれば「成婚してから事後報告でいい」という人も決して少なくありません。もう大人なんだから、あなたがカレを信じられるかどうかを決めればいい。親がジャッジする必要なんてないんです!

相手が決まったら、こういえばいいのです。

「私、○○さんと結婚して幸せになるね。結婚したら二人でずっとお母さんを大事にするからね!」

婚活女性たちも、ハタチ過ぎたら自分の人生観と、それに含まれる結婚観を考えるべきです。大学受験までは親頼みかもしれませんが、就活や婚活は、親離れして自立しなくては! 親はこれから二人が作り上げる人生に介入できませんし、責任もとってくれません。そもそも親世代の頃とは、社会構造がまるで違うんです。

例えば、親の時代は、経済的に豊かで、専業主婦が多かったのです。でも、平成になったいま、経済が低迷していて、都市部は特に「夫だけが働く時代」から「夫婦共稼ぎが前提の時代」に変わってきています。だから、年収や職業で男性を選ぶなんてナンセンスだし、もう古い考え方なんですね。そんな価値観を押し付けられても、そこは無理ってもの! 

親だっていつまでも、成人した子どもの世話ばかりしていないで、「もうお役御免!」とばかりに、自分自身の老後を楽しむべきよ!

漫画/なとみみわ

(文:植草 美幸)

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