「ハマジョ」が地域の魅力発掘 横浜信金の情報誌が創刊10号

 横浜信用金庫が発行する無料情報誌「Jelly Beans Girls.(ジェリー・ビーンズ・ガールズ)」が今秋、創刊10号を迎えた。2011年11月の第1号以来、主に若い女性向けに、取引先の飲食店や雑貨店など100店舗以上を紹介。同誌をきっかけに地元商店街や個店に目を向けてもらい、集客効果で活性化につなげる狙いだ。

 同誌は年1〜2回、各1万部発行。フリーペーパー「hamajo」のモデルが取材し、写真を多数使って個店の魅力を伝える。掲載は原則有料だが、多額の費用をかけづらい中小企業や小規模事業者の広告宣伝を後押しする目的で料金を抑えている。また、同信金の新規顧客開拓ツールとして役立てているという。

 第10号に登場した相鉄線さがみ野駅前のバル「ロペ・ナチューレ」を運営する岸野和美さん(67)は「ふらりと訪れたくなる身近な情報が詰まっている。店の認知度が上がれば」。横浜市中区の定食店「あいおい食堂」を5月に開業した原由里子さん(50)も同信金の店舗網を通じた誘客に期待する。

 創刊時からの同信金担当者は「掲載店や店舗周辺の活性化につながればとの思いで続けてきた」。今後は誌面リニューアルの構想も。A5判オールカラー。同信金の全61店舗や横浜美術館、横浜を除くみなとみらい線の各駅などで配布している。

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