東海大阿蘇キャンパス一部再開  学生居住「想定せず」

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 東海大は12日、熊本地震の影響で閉鎖している同大阿蘇キャンパス(農学部)がある南阿蘇村黒川地区で住民説明会を開き、平野葉一副学長が、来年度から実習の一部を再開する同キャンパスについて「地震前と同じように黒川地区に学生が居住することは想定していない」との考えを示した。

 阿蘇キャンパスの方針については6月に発表。黒川地区の住民から「学生下宿や地域の今後を判断するために直接話を聞きたい」との要望を受け、あらためて説明した。

 同大は来年4月から主に農学部3~4年生の実習や研究を阿蘇キャンパスで再開する。日数は週2~3回程度とみられ、学生は主な講義を開く熊本市東区の熊本キャンパスからバスで通学する。

 平野副学長は「住む場所は学生らの自由」とした上で、「断層が直下にある阿蘇キャンパスの全面再建は難しく、農学部の拠点は来年度以降も熊本キャンパスになる」と説明。2019年春にも阿蘇キャンパス内の断層から離れた農地に新校舎を建てて座学にも使う方針も示し、「農業支援や共同研究などで地元との連携を続けたい」と話した。

 住民約30人が参加。今村哲也区長(70)は「学生が戻らないなら、被災した下宿を再建する人はいないだろうし、アパートが無事だった人も将来の課題は多い。大学と連携した地区の活性化などを探りたい」と話した。(堀江利雅)

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