大紀アルミのインドネシア拠点、第2溶解工場が竣工 二次合金能力2倍強

 大紀アルミニウム工業所(本社・大阪市、社長・山本隆章氏)のインドネシア拠点「ダイキアルミ・インドネシア」(DAI)の第2溶解工場がこのほど竣工した。第2溶解工場は11月中旬から稼働する。主要設備は100トン双室炉、溶解設備、環境対策設備など。これに先行して、原料(ゾルバ)の選別工場は竣工済み。第2溶解工場竣工などにより、DAIのアルミニウム二次合金月産能力は年初比2倍強の1万2千トンへと増強される。足元の月産量は5千トン弱。これら2件の投資額は約20億円。

 海外拠点の設備投資案件では、ダイキアルミニウムインダストリー(マレーシア)のダライ粉の乾燥設備導入がこのほど完了した。同設備は約3億円を投じ、工場の隣接地に導入したもの。

 国内の設備関連では関係会社・聖心製作所(滋賀県)のダイキャスト事業を強化する。投資額は2年間で7億円。DCマシン(800トン)の導入や加工機30台増設などを行い、競争力の強化を図る。

 大紀アルミニウムの通期連結生産量は44万1150トンで前期比8・9%増を、通期単独生産量は24万6693トンを予想している。

© 株式会社鉄鋼新聞社