【MLB】大谷移籍先、ダル契約にWS登板が与える影響…米メディアがGMら40人にアンケート

大谷翔平とダルビッシュ有【写真:田口有史】

注目のストーブリーグ、米メディアが各球団GMら40人に緊急アンケート

 メジャーリーグの移籍市場で最初のヤマ場となるGMミーティングは13日(日本時間14日)から米フロリダ州オーランドでスタート。このタイミングで米メディアが注目選手の動向について各球団のGM、GM補佐、強化スタッフらに緊急アンケートを実施した。ESPNが計40人の関係者に投票を行ったもので、「ストーブリーグ調査:スタントンはセントルイスに? 大谷はブロンクスに? 関係者が量る今冬」の見出しで特集している。

 今回の特集では9つの注目点について投票を行っており、その中で日本人選手も登場している。今オフのメジャー挑戦の意思を正式に表明した日本ハムの大谷翔平投手とフリーエージェント(FA)選手の目玉として挙げられているダルビッシュ有投手の2選手だ。

 大谷は、今冬のトレードが浮上しているマーリンズ主砲ジャンカルロ・スタントン外野手に次いで2番目に登場。「2018年開幕日にショウヘイ・オオタニはどの球団でプレーしているか?」とのアンケートではヤンキースとドジャースが7.5票ずつでトップ。次いでレンジャーズが5票、日本ハム、マリナーズが4票、パドレス、カブス、アストロズ、ジャイアンツ、レッドソックスが1票で続き、残りは予想なしとなっている。

 寸評では「2018年は日本ハムに留まると予想した回答者は先週の混乱の最中にしたのだろう。この短い期間に、オオタニはCAA(クリエーティブ・アーティスツ・エージェンシー)を代理人に指定し、ファイターズはポスティングシステムを通じてMLB球団に彼を送ることを正式に発表した」と解説。「ヤンキースとドジャースは金持ち球団であり、豊富な広告出演機会もあって文化的に多様な市場では自然な候補だ。シアトル(マリナーズ)は日本人選手に強い歴史があり、カブスはこの調査では多く票を稼いでいないものの競争に割り込むことが可能だ」と指摘した上で「多くの回答者がオオタニは投手とDHの機会があるア・リーグ球団に行くと考えている。あるスカウトは2012年に日本から渡米したユウ・ダルビッシュと契約し、アジアでのスカウトに存在感を見せるレンジャーズを注視すべきと助言している」と伝えている。

WSの登板結果がダルビッシュの契約に与える影響は…

 また、ドジャースからFAとなるダルビッシュ有については「ワールドシリーズでの実績は次の契約にどんな影響を与えるか?」とのテーマで投票を実施。アストロズとのワールドシリーズで2試合に先発し、ともに2回途中で降板となった結果を受けて、それがFA市場での契約にどのような影響を及ぼすかについて踏み込んでいる。

 アンケートでは「(A)ゼロ。たった2先発だ、(B)若干。黄色信号だ、(C)かなり。最大の舞台で2度爆弾を落とした」の3択とし、Bが23票で最多。次いでAが13票、Cが3票で、ノーコメントが1票となっている。

 寸評では回答者の3分の1が問題にならないとしたことに触れた上で、多くの回答者がダルビッシュが総額1億ドル(約113億円)以上、年平均で2000万ドル(約22億6000万円)以上の契約を得ると予想したことを紹介。一方、スカウトら関係者の中にはダルビッシュの投球を評価しつつも、投球の不安定さなどを指摘する声があったことも伝えている。

 日本人選手も“主役”に挙げられている今オフのメジャー移籍市場。今後どのような動きが出てくるのか。まずはGMミーティングの動向が注目される。

(Full-Count編集部)

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