立冬に合わせ、神奈川県三浦市・城ケ島の県立城ケ島公園で13日、害虫被害を防ぐ「こも巻き」が行われた。園内約千本のクロマツのうち、入り口近くの中央道に並ぶ約300本にわらで編んだ「こも」が巻かれた。
同公園スタッフがクロマツの根元から50センチ前後の高さにこもを巻き付け、縄で縛った。こも巻きは、越冬のため枝や葉から下りてくる害虫の習性を利用した駆除法で、外気より暖かいこもの中に誘い込む。
同公園では10年ほど前から取り組んでおり、堀内美徳園長は「県内で見る機会が少なくなってきたが、城ケ島では冬の風物詩として定着してきたので、見に来てほしい」と話している。
こもは3月の啓蟄(けいちつ)のころに取り外して燃やされる。