愛知製鋼の「MIセンサ」使用、自動運転を滋賀の山中で実証実験

 愛知製鋼(社長・藤岡高広氏)の超高感度磁気センサ「MIセンサ」を組み込んだ自動運転(無人走行)支援システムの実証実験が、11日から滋賀県東近江市の道の駅「奥永源寺渓流の里」で始まった。

 実験は、国土交通省が中山間地域での自動運転サービスを20年までに実用化するための取り組み。

 奥永源寺は滋賀・三重の県境に近い山中にあり、そこに20人乗りのバスを用意。2メートル間隔で磁気マーカーを埋め込んだ専用軌道を、時速35キロメートル程度で走行する。その磁気マーカーをMIセンサが正確にキャッチ。GPSが感知しない場所でも自車の現在位置を正確に計測する。生活道路での実証実験は、全国初。実験は17日まで行う。

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