年俸2億円プラス出来高の1年契約で基本合意
日本ハムの中田翔内野手が14日、札幌市内の球団事務所で記者会見を行い、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず、残留することを表明した。この日、球団と話し合い、今季年俸2億8000万円から8000万円ダウンの年俸2億円プラス出来高の1年契約で基本合意した(金額は推定)。主な一問一答は以下の通り。
――残留を決断し、胸の内はホッとしているのか、すっきりしているのか、どんな気持ちか。
「本当にこの期間、有意義に過ごせましたし、いろんな人といろんな話をさせていただきました。その中で最終的には家族としっかり話をして、こういう結果になりました。すっきりというか、また一から頑張らなければいけないなという気持ちです」
――ご家族の反応は。
「家族はみんな北海道が大好きですし、単刀直入に僕に対して『今シーズンこんな結果で出ていいのか』という言葉をかけてくれました。最終的にこういう結果を家族がつくってくれました」
――残留の最大の決断は家族。
「もちろん家族というのはありますし、プロ野球選手・中田翔を応援してくれる人たちのために頑張りたいなと素直に思いました。ファンの皆さんが掲げてくれた横断幕が、ものすごく心の底からうれしかったですし、そういう気持ちを持ってくれているファンの皆さんをこんなに簡単に裏切っていいのかという風に自分の中で考えました。家族とファンの皆さんの気持ちを考えて、こういう決断をしました」
球団からは「また優勝しよう」「お前が必要だ」
――球団からはどんな話があったのか。
「球団側からは本当にありがたいことに『また優勝しよう』という言葉、ファンの皆さんが掲げていた言葉じゃないですけど、『お前が必要だ』という言葉もいただきました。そういう言葉をかけてくださった球団には感謝しています」
――そういう言葉をかけてもらった時の思いは。
「今シーズンあんなに不甲斐ない結果でこのチームを去ることはできないなと思いました」
――いろいろ迷ったと思うが、どのように決断に至ったか。
「家族はもちろんですけど、ファンへの申し訳なさというか、あそこまで結果を残せていないのに、あれだけの声援を送ってくださったファンの皆さんに感謝していますし、あらためて北海道のファンの皆さんは一番というか最高だなと個人的に思いました。ああやって応援してもらえることは当たり前のことじゃない。シーズン通して感謝していました」
――来季は11年目。今後の野球人生をファイターズでどう迎えようと思っているか。
「この先のプロ野球生活はどうなるかわからないですけど、北海道のファンの皆さんと一緒に戦えるのであれば、個人的に光栄だと思っていますし、とにかく今は来シーズン本当に結果を残して、チームの選手全員で力を合わせて優勝、そしてまた日本一を目指してやる。今はそれだけですね。北海道でまた勝ちたいですし、個人的にもそうですし、チームとしても今シーズン思うようなプレーができなかったので、覚悟を決めて頑張りたいなと思います」
(Full-Count編集部)