東京五輪へW杯成功誓う セーリング、江の島実行委設立

 2018年から3年連続で行われるセーリングのワールドカップ(W杯)シリーズ江の島大会の実行委員会の設立総会が14日、神奈川県藤沢市の江の島ヨットハーバーで開かれ、18〜19年シーズンの開幕シリーズが18年9月9〜16日の日程で行われることが決まった。

 W杯は世界最高峰のレースの一つで毎シーズン各国を転戦して3〜4戦が行われ、ポイントの合算で年間王者を決める。江の島では東京五輪のテストイベントと位置付け、2020年まで毎年1大会を開催する。

 W杯で使用した海面を東京五輪でも踏襲する方針で、実行委名誉会長に決まった黒岩祐治知事は「コースは海上に設置されている定置網に掛からない範囲で設定してもらいたい。選手や関係者の感想を聞きながら、次の対応を考えていきたい」と説明した。

 同日開かれた会見には日本セーリング連盟の河野博文会長や10月の蒲郡大会で銀メダルをつかんだ女子470級の吉田愛選手、吉岡美帆選手らが登壇。河野会長は「日本にいながら世界最高峰の選手と真剣勝負する機会であり、運営する競技委員のレベルアップの場として欠かせないステップ」と期待を寄せ、吉田選手は「ホームポートである江の島開催は楽しみ。成績を残してより多くの方の関心を得られるようにしたい」と意気込んだ。

© 株式会社神奈川新聞社