「横須賀ナンバー」導入見送り 反対理由の最多は「横浜ナンバーが良い」

 「横浜ナンバー」の方が好き!? 横須賀市は15日、「横須賀ナンバー」の導入について市民と事業所にアンケートを実施したところ、反対意見が多かったため導入を見送る、と明らかにした。市民の反対理由で最多だったのは「(現在の)横浜ナンバーが良い」。上地克明市長は「99%賛成だと思っていたのでショック」と肩を落とした。

 アンケートは市民1544人と市内事業所447が回答。市民は賛成(48.3%)が反対(33.8%)を上回る一方、事業所は反対(47.0%)が賛成(38.9%)より多かった。

 主な意見は、賛成が「横須賀が好きだから」「横須賀のアピールにつながる」、反対は「横浜ナンバーがかっこいい」「今のままで何の不便もない」などだったという。

 上地市長は会見で「大変意外で驚きを禁じ得ない」と落胆した様子。「非常に残念だが時期尚早だった。今後は市民が横須賀に誇りを持ってもらえるようなまちづくりを進めたい」と話した。

 ご当地ナンバーを巡っては、2006年に富士山や伊豆など19ナンバーが、14年には平泉や奄美など10ナンバーが誕生し、国土交通省が第3弾となる導入地域を募集していた。

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