J2長崎グッズ 販売好調 J1昇格で注目高まる スポーツ用品店、商業施設 記念セール打ち出す

 サッカーJ2のV・ファーレン長崎が11日の勝利で来季のJ1昇格を決めた。チームの注目度が高まり、人気のバロメーターとされるユニホームやグッズ類の販売は好調だ。県内のスポーツ用品店や商業施設では盛り上がりを商機につなげようと、記念セールやお得なサービスを打ち出している。

 V長崎によると、昇格決定後、公式オンラインショップなどへの注文件数は2倍に急増した。特にユニホームやタオル、観戦グッズ類が品薄に。広報担当者は「J1での来季はこれまでの数倍に増やしたい」と期待を込める。

 ホームスタジアムのある諫早市で3店舗を展開するマツバラスポーツは、V長崎の高田明社長がJ1を「ゼイワン」と表現することにちなんだ「ゼイワン昇格記念セール」を企画した。12日の第1弾は全品1~2割引き。客数、売り上げともに通常の3割増だった。

 松原健志専務によると、通常、シーズン終盤になるとユニホームの売れ行きは落ちるが、今季はチームの快進撃とともに好調。「お祭りのようだ。商機につなげたい」と今週末には第2弾を予定している。

 18店舗を展開する地場スーパー「まるたか生鮮市場」は12、13日に還元率最大の「ポイント7倍デー」を実施。長崎市鍛冶屋町のカフェ「cafe GARAN 伽藍(がらん)」では13~15日、「ゼイワン昇格」と言えばコーヒー1杯が無料に。採算度外視でお祝いムードを高めた。

 浜屋百貨店(長崎市)は15~17日に「昇格おめでとうセール」を開催。初日はくす玉を割って来店客らと一緒に祝った。洋服や雑貨などが入ったお得な「お楽しみ袋」をフロアごとに用意し、北海道物産展や食品売り場でも特売品を出す。浜屋はV長崎に公式スーツを提供するスポンサー企業だが、関連セールは初めて企画。営業担当者は「今回は注目度が高い」と経済効果に期待する。

 V長崎を傘下に置く通販大手ジャパネットホールデングス(佐世保市)は「今のところ関連セールは予定していない」としている。

 【編注】高田の高は目の上と下の横棒なし

くす玉を割って始まった浜屋百貨店の「昇格おめでとうセール」=長崎市浜町

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