富山市、「環境スマートモデル街区」完成 低炭素・省エネに配慮

 富山市が進めてきたPPP(官民連携)事業による「セーフ&環境スマートモデル街区整備事業」がこのほど完成した。環境技術によるまち全体の省エネ・省CO2を目指す。

太陽光発電システムが設置された公共施設

 同事業は、富山市立豊田小学校跡地約8487平方メートルにおいて「コンパクトなまちづくりの推進」「低炭素・省エネルギーに配慮したまちづくり」「官民連携による質の高い生活環境の提供」を基本理念に、公民館や地区センター、図書館分館など公共施設を併設する住宅街区を整備するもの。事業者となった大和ハウス工業が工事を手がけた。

 住宅街区は戸建て21棟を分譲。全住宅に北陸三県初となる太陽光発電システムと蓄電池、燃料電池の三種類の電池を搭載した。

 公共施設には太陽光発電システムを備え停電時の非常用電源として活用。街区内の公園にも住宅街区で共有する太陽光発電所を設けるなど、まち全体で一次エネルギー消費の実質ゼロを実現する。公園には備蓄倉庫やトイレベンチなどを導入し災害対策機能も強化した。

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