コベルコマテリアル銅管、検査データ書き換えでISO品質認証取り消し

 神戸製鋼所子会社のコベルコマテリアル銅管(本社・東京都新宿区)はISO9001認証を取り消された。認証機関の日本品質保証機構が15日発表した。仕様不適合の一部製品で検査証明書のデータを書き換え、適合品として出荷したことから調査を受けていた。神鋼グループの一連の品質不正問題でISO認証の取り消しは初となる。

 ISO9001は品質マネジメントシステムに関する国際規格。今回取り消されたのは秦野工場(神奈川県秦野市)の銅管・銅合金管およびその加工管の設計・開発と製造が対象。同日付でJISH3330(外面被覆銅管)も取り消された。外面被覆銅管は給湯・給水用途などで用いられる。同社ではすでにJISH3300(銅および銅合金の継目無管)の認証も取り消されている。

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