ネツレンの熱処理異形鉄筋、神奈川の免震高層住宅に採用 マンション向けで初

 ネツレンは16日、同社の熱処理異形鉄筋「ダブルスターク」が神奈川県海老名市に建設予定の地上31階建て免震高層住宅に採用されたと発表した。マンション向けでは初めての採用となる。

 ダブルスタークは普通強度の鉄筋を熱処理し、部分的に高強度化したネツレンの独自開発製品。1本の鉄筋で普通強度と高強度の2つの強度を備え、今年1月に国土交通大臣の材料認定を取得している。今回の建築案件では4階から23階の梁に対し、地震時に大きな力が作用する範囲に高強度の部分が該当するよう配置する。

 採用するのは小田急、JR相模両線の海老名駅に広がる大規模複合開発エリアで、三井住友建設が設計・施工する免震タワーマンション。耐震安全性の向上をめぐり、両社は大地震が発生時に普通強度部分で地震エネルギーを吸収する工法の開発にも取り組んでおり、ダブルスタークの特長を最大限に生かした工法の標準化を目指している。

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