日本ガイシのインド拠点、現地流通と協業し拡販

 日本ガイシのインド現地法人「NGKテクノロジーズ・インディア」は、現地流通との協業を通じたベリリウム銅製品の拡販に取り組んでいる。流通業者に製品を在庫してタイムリーな供給体制を構築。需要家の利便性向上を図り、段階的な販売数量増を目指す。

 「NGKテクノロジーズ・インディア」は駐在事務所を15年に法人化した後、16年からベリリウム銅製品のユーザー評価用サンプル品を在庫し、提案営業を通じた採用拡大に努めている。

 インドでは自動車や二輪のほか、産業機械メーカーが相次いで製造拠点を開設しているものの、部品生産の現地化ペースが遅くベリリウム同製品の需要が伸び悩んでいるのが現状だ。

 そうした中、製品を供給する際日本から輸入する必要となるケースもあり「需要家の使い勝手が悪かった」(加藤明金属事業部長)という。そこで利便性向上を図り、さらなる拡販につなげるため現地流通と連携。このほどベリリウム銅の広幅コイル製品の在庫販売をスタートした。

 非鉄専門の業者が少ないことから、主に鉄鋼製品を取り扱う流通にも製品を置いて販売の窓口を広げる。加藤事業部長は「足元の販売規模は小さいが、毎年倍増のペースで数量拡大を図りたい」とビジョンを語った。

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