NPBセーブ記録更新&今季MVPサファテに複数メジャー球団が興味と米報道

パ・リーグMVPに選出されたソフトバンク・サファテ【写真:藤浦一都】

米ではブルワーズ、アストロズ、オリオールズでプレー

 今季NPBの総決算「NPB AWARDS 2017 supported by リポビタンD」が20日に行われ、パ・リーグMVPにデニス・サファテ投手(ソフトバンク)が選出された。前人未到のシーズン54セーブを挙げ、NPB記録を塗り替えた右腕に、複数のメジャー球団が興味を示しているという。MLB公式サイトや米スポーツ局「FOXスポーツ」のジョン・モロシ記者がツイッターで伝えている。

 外国人選手として初の正力松太郎賞も受賞したホークス守護神は、2011年に広島入り。2013年は西武でプレーし、翌年からソフトバンクの一員としてブルペンには欠かせない存在になった。7シーズンで通算421試合に登板し、26勝20敗、229セーブ、48ホールドを記録。防御率は驚異の1.55をマークしている。今季は54セーブを挙げて2年ぶり日本一奪還に貢献。日本では押しも押されもせぬトップ守護神の座を、さらに強固なものとした。

 この36歳右腕の働きにメジャー球団が注目。モロシ記者が「複数のMLB球団が興味を示しているが、ポスティングされない限り米復帰はない」と伝えるとおり、現在は3年契約の真っ只中で、来季終了後に契約満了となる。また来季で日本在籍が8年となり、外国人枠を外れて日本人と同じ扱いになる。サファテは、2006年にブルワーズでメジャーデビューした後、アストロズ、オリオールズを経て来日。メジャー通算は92試合で5勝4敗、防御率4.53の成績だった。

 今オフは米球団が巨人マイコラス投手、広島ジャクソン投手など、日本で結果を残した選手の“逆輸入”を検討していると、たびたび伝えられている。元広島のルイスや元阪神のボーグルソンのように、外国人選手にとって日本での活躍を経て米球界へ戻るというルートが、今後増える可能性は高そうだ。

(Full-Count編集部)

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