伊万里松浦病院移転、病床数減で計画承認 佐世保県北医療圏調整会議

 伊万里松浦病院(佐賀県伊万里市)の長崎県松浦市移転問題で、同市を含む2次医療圏「佐世保県北医療圏」の調整会議が20日、北松佐々町で開かれた。同病院の運営機構は争点となっていた開院時の病床数を87から67に見直す方針を示し、会議はこれを承認。計画は12月に開催予定の県医療審議会に諮られる。

 同医療圏は病床過剰地域のため、松浦市への移転には、特例で病床の開設が認められる必要があるが、同会議は病床数について地域の医療機関との調整が不足していると指摘。適切な病床数について、会議内にワーキンググループを設けて議論してきた。

 調整会議前にワーキンググループの最終会合があり、運営機構は「開院時の病床を67床に見直し、その後、市内の医療再編に応じて100床まで増床する」と計画を修正。その案が調整会議に諮られ、異論なく承認された。

 運営機構は今後、開院時の病床を67床に変更して特例を認めるよう県に再申請する。県は調整会議での議論を踏まえ、県医療審議会に諮問する。

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