楽天オコエ、2年目オフの過ごし方は…「ハワイに行かない」「野球が恋人」

楽天・オコエ瑠偉【写真:荒川祐史】

アジアCSでは侍ジャパンでプレー、「いろんなところで勉強になった」

 20日に仙台市内の球団事務所で契約更改に臨み、200万円アップの1400万円(推定)でサインした楽天のオコエ瑠偉外野手。今季は右手薬指の靭帯損傷などで出遅れたため、「来シーズンは1年間を通して、1軍にいたい。それは1年目から言ってきたので、3年目は有言実行できるように、また、結果を残せるようにやっていきたいと思います」と話した。

 今季はキャンプ中に右手薬指の手術を受けて早々に離脱。6月からイースタン・リーグで復帰し、8月に1軍に合流した。「自分の野球人生にとっていい経験になった。周りは怪我をしてダメだなとか、無駄な時間を過ごしたなと思うかもしれないが、自分はああいう時期があったから後半戦にいい数字を残せたと思っている。これからにつながるいい時期になったなと感じた1年でした」と前向きに捉えた。41試合で打率3割を残し、「自信にもなりましたし、新しい課題も見つかり、いい経験になりました」と話し、課題を問われると「企業秘密です(笑)」と明かさなかった。

 侍ジャパンの一員として「ENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ」(11月16日~19日・東京ドーム)も戦った。直前の宮崎合宿も含め、各球団の選手たちと交流。「いろんな選手がいて、いろんなところで勉強になった」とオコエ。特に侍ジャパンの4番を務めた西武・山川穂高の打撃が勉強になったと話した。

 シーズンオフの過ごし方について問われると、今年の反省を生かしてか、「ハワイに行かないことです」と笑わせたオコエ。「野球を恋人として頑張りたい」と誓った。来季の目標を数字には出さず、「出塁率を上げ、足を生かし、チームの得点力に貢献したい」と決めた。

 今月23日からはメキシコのウインターリーグに参加し、年明けにはMLB歴代1位の通算762本塁打を記録したバリー・ボンズ氏が経営する米・サンフランシスコのジムでトレーニングに励む予定だ。「ウエイトトレーニングは力をつけるためではなく、走りの面に活かせる部分もある。怪我をしにくい体も作れると思う」。進化した姿を見せるため、充実のシーズンオフを送るつもりだ。

(高橋昌江 / Masae Takahashi)

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