活水中・高と小浜中が銀賞

 第30回全日本マーチングコンテスト(全日本吹奏楽連盟など主催)が19日、大阪市の大阪城ホールであり、高校以上の部に県勢として初出場した長崎市の活水中・高と、中学校の部に出場した雲仙市立小浜中が共に銀賞を受賞した。

 活水中・高は中学生6人、高校生75人の計81人が「海を越える握手」など海をテーマに4曲を披露。息の合った演奏とともに、隊列では船やいかりを形作るなど、壮大で華やかな演奏演技を見せた。

 2年生部長の東森美優さん(17)は「3年生に引っぱられ、憧れの舞台に立つことができた。初出場で注目されているのを肌で感じたが、緊張せずに力を出し切った。もっと練習し、来年こそ金賞を取りたい」と話した。

 小浜中は同大会を含め、全国レベルの大会に14年連続出場し、11年連続で金賞を獲得。60~80人編成が主流の学校が名を連ねる中、部員29人という少数編成ながら、山口百恵メドレーに合わせて息の合った笑顔の演奏を披露した。

 部長の山口未織(みのり)さん(15)=3年=は「後輩たちと金賞を分かち合えず悔しい。来年はこの経験を生かして最高の演技をしてほしい」と思いを託した。同部を指導してきた森下晃英(こうえい)さん(59)は「子どもたちは日々努力し、音楽を精いっぱい楽しんでくれた。本当によくやってくれた」とねぎらった。

 各部にはそれぞれ全国11支部の代表25校が出場。高校の部受賞校の内訳は金賞8、銀賞9、銅賞8、中学の部は金賞8、銀賞10、銅賞7だった。

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