鉄筋EXPO2017 注目の出展企業

トピー工業

 トピー工業(社長・高松信彦氏)は来年秋に販売開始を予定する、異形鉄筋を高密度でコイル状に巻き取ったコンパクトコイル「TACoil(ティーエーコイル)」を10コマ分の大きなブースを使って大々的にPRする。商品自体は未生産のため、今回は2・8トンの海外製コンパクトコイル3個をサンプルとして展示。コンパクトコイルが鉄筋を非常に整然とコイル状に巻いた製品であることを実際に見てもらう。国内メーカーとして実際のコンパクトコイルを紹介するのは今回が初めて。

 ユーザーに加工のイメージをつかんでもらうため加工機のサンプルや作業風景を映像で紹介。多様な形状をスピーディに加工できることを知ってもらう。また、コンパクトコイルを伸線した材料を展示し、転がして直棒と同様な真直度を体感できるコーナーも設ける。

 同社が開発した搬送支援ロボット「オムニクローラー」の実機に、コイルの模型を積載して展示。人手不足に対応した工場づくりを提案できることもPRする。

東京鉄鋼

 東京鉄鋼(社長・吉原毎文氏)はネジ節鉄筋「ネジテツコン」を活用した省力化工法など、建設現場における人手不足の課題克服につながる製品や技術を幅広くPRする。ブースでの製品やパネル展示だけでなく、屋外会場では24~25日にネジテツコンなどを使った先組工法やジャバラ工法の公開施工デモンストレーションを合計4回実施。特に土木向けの「SRAC工法」は関東地区では初めての施工デモとなる。

 SRAC工法は今年6月に土木研究センターから認定を取得したもので、ボックスカルバートや連続壁などを対象に、隣接する継手を千鳥ではなく同列に配置できる工法で先組みに適している。施工デモではA級性能を有する「エポックジョイント」や「エースジョイント」など東京鉄鋼のネジ節鉄筋継手を使用し、少人数でスピーディーに施工できる点をアピールする。

 出展ブースでは高強度ネジテツコンによる省力化メリット、サイズや規格の識別が容易な「カラーマークネジテツコン」など多様な製品を紹介する。

共英製鋼

 共英製鋼(社長・森光廣氏)は子会社を含め国内4拠点で異形棒鋼を生産し、全国展開している最大手。今回は名古屋事業所が全国展開しているネジ節鉄筋「タフネジバー」と、子会社で関東市場を中心に細物を生産販売している関東スチール(社長・岡山篤氏)の製品を中心に出展する。

 名古屋事業所はD10~51ミリのフルサイズの異形棒鋼と、ネジ節鉄筋、丸鋼などを生産。ネジ節鉄筋「タフネジバー」は主筋向けのD19~51ミリのフルサイズを生産する。

 直近では、従来高炉メーカーが生産してきた超高強度製品の「USD685B」鋼種・D51ミリサイズを電炉メーカーで初めて生産。東海北陸自動車道の「鷲見橋」橋脚向けに出荷した。鷲見橋の高さは125メートル。国内の高速道路では最も高い橋で、橋脚に使う鉄筋も超高強度製品の使用が要求されていた。

 名古屋事業所には共英グループ全体の新製品・新技術を開発する「開発センター」がある。「USD685B」の開発は、同センターの開発力と、名古屋事業所の製鋼・圧延技術力で産み出された。

合同製鉄グループ(三星金属工業トーカイ)

 合同製鉄(社長・明賀孝仁氏)は三星金属工業(社長・山根博史氏)とトーカイ(社長・足立仁氏)の3社で「合同製鉄グループ」として出展し、同グループの認知度向上とともに技術力の高さなどをアピールする。合同製鉄がグループとして展示会に出展するのは今回が初めて。

 ブースは3社が「経営資源を共有し、鉄の新しい未来を創造」するグループであることをパネルで展示。製造技術の水平展開や人事交流などを通じ、連携を強化していることを図やイラストで分かりやすく紹介する。同グループによる高品質な製品づくりについても鉄筋の製造工程をブース全体で説明するほか、各社の概要や製品の特長を映像で説明する。

 さらに加工製品は主力商品の「EGジョイント」や「EG打継ジョイント」を中心に、グループが手掛ける製品の構造模型(モックアップ)を展示、実際に締め付けを体験できるコーナーも設ける。特にEGシリーズはグラウトの注入が不要のため、施工だけでなく管理や検査が容易な点をPRする。

JFE条鋼

 JFE条鋼(社長・渡邉誠氏)は過酷な曲げ加工への耐性に優れ、均一な加工性で作業の効率化につながる独自商品「フレックスバー(FXB)」を出展の中心に据えた。また、同社が鉄筋や条鋼を生産する5つの製造拠点をパネルで紹介。全国から集まる来場者に対し、地域に密着した活動で暮らしや環境改善に貢献する身近な企業であることを知ってもらう機会とする。

 フレックスバーは東日本工場の東部製造所(埼玉県三郷市)で生産する細物の鉄筋用棒鋼。サイズはD10、D13、D16の3種類で、規格はSD295A。

 東部製造所が培った成分制御や工程均一化の高度な技術により、強度のバラつきが少なく、急角度のRや溶接接合点の直近での曲げ加工でも割れが生じにくいことが特長。主に住宅用のメッシュ筋に使われており、既存ユーザーからは高い評価を得ている。現状は東部製造所のみで生産しているため供給に制約があり、積極的なPRは控えていた同社の隠れた〝優れもの鉄筋〟。今回はこの「フレックスバー」を前面に打ち出してPRする。

伊藤製鉄所

 伊藤製鉄所(社長・伊藤壽健氏)は異形棒鋼「ONICON」をはじめ多様な製品ラインナップを全種類展示するほか、鉄筋になじみの薄い子供や家族連れの来場を想定した〝記憶に残る〟ブースづくりを心掛けた。あるテーマに基づき展示方法を工夫。具体的な内容は来場までのお楽しみとしている。

 展示する製品は鉄筋や機械式継手、定着板など約10種類。今回一新したカタログを用意し、特に耐火性に優れた「ナットレスジョイント」や土木向けの「EPジョイント―SA」、「FRIP(フリップ)定着工法」、「オニプレート定着工法」を前面にPRする。実際の仕様に基づいた鉄筋の組み上げモデルも出展し、使われ方も分かりやすく紹介する。

 今年12月で創業80周年を迎えることを機に作成した特製「ネジoniconボールペン」を来場者にプレゼントする。

岸和田製鋼・岸和田金属

 岸和田製鋼(社長・鞠子重孝氏)は、子会社でせん断補強筋メーカーの岸和田金属(社長・片山重吉氏)と共同出展。今回は岸和田製鋼の高強度鉄筋および岸和田金属の高強度せん断補強筋「スーパーフープ」(商品名)を中心に出展している。

 岸和田製鋼は細物メーカーから2012年以降、ベースサイズ・メーカーとして地歩を進め、現在はD41ミリまで生産。

 岸和田金属は本社工場と千葉工場で「TSKフープ」「スーパーフープ685」「スーパーフープ785」を製造。東西の主要市場で有力な地位を確保している。

 91年にTSKフープの製造・販売業務を岸和田製鋼から移管。99年にTSKフープの製造設備を自動化。ロボット導入で工程・時間短縮など図った。

 2000年には住友電工から材料供給を受け785N製品「スミフープ」の加工製造を開始。岸和田製鋼が11年に785N「KH785」、14年に685Nの「KH685」を生産開始し、岸和田金属も連動して11年から「スーパーフープ785」、16年から「スーパーフープ685」を市場に送り出している。

ウインファースト

 細物小棒メーカーの三興製鋼と向山工場による共同販売会社、ウインファースト(社長・向山敦氏)は工場見学の疑似体験や、鉄筋棒鋼で作ったパターでのミニゴルフなど子供も楽しめる出展内容を用意している。

 鉄筋棒鋼の製造プロセスを知ってもらうため、一人当たり約3分で稼働中の電気炉などを360℃のバーチャル映像で工場見学が体験できるコーナーを設置。3Dプリンターで作成した製造プロセスのジオラマ模型も合わせて展示する。

 ブース内には三興製鋼と向山工場の製品をそれぞれ展示。三興製鋼の鉄筋を主筋に使い、向山工場のMKフープを配して組み上げた模型も展示する。

 ミニゴルフコーナーにはシャフトを向山工場のMK785、ヘッドを三興製鋼のD35で作成した「鉄筋パター」を大人用と子供用の2種類用意。親子で楽しめるよう工夫している。

育良精機

 工事用機器の総合メーカー、育良精機(本社・茨城県つくば市、社長・曽根栄二氏)はコードレス式の電動油圧充電式鉄筋カッター2機種「ISK―SC16LX」(切断可能最大径16ミリ)と「同19LX」(同19ミリ)を出品する。

 業界初のDC36Vバッテリーを搭載。ハイパワーモーターを採用により、切断速度は16LXが約3秒、19LXは約5秒と業界最速を誇る。1回の充電で切断可能な回数も16LXが225回、19LXが155回。電源コード式のAC100V切断機にも負けないタフさが売りだ。バッテリーを含む重量はそれぞれ6・5キロと9・7キロで、軽量化を図った。コードレス式なため、負荷時でも360度回転可能。多種多様な行動範囲を実現する。

 ほかにベンダー(曲げ機)や溶接機も併せて展示する。

 同社は2007年7月に設立。工具事業部のほか、金属加工の合理化推進に注力する省力機器事業部がある。筑波研究学園都市に立地する研究開発型生産工場で、高品質で信頼される商品を生産している。

東陽建設工機

 鉄筋加工機製造のパイオニア、東陽建設工機(本社・大阪市、社長・秦興司氏)は来年以降に発売予定の3機種を出展。期間中3日とも3~5回、切断や曲げ加工を実演する。開発コンセプトは「品質・安全を含んだ、無人化、省力化された機械を国内外へ販売する」だ。

 主筋自動曲げ装置「HERBS(ハービス)」は、高強度で太径のSD590・51ミリ径の加工が可能。日本独自の節をそろえた曲げ加工にも対応している。腕式ロボットによる搬出の無人化も実現可能だ。

 鉄筋自動切り曲げ装置「Repard(レパード)」は、大束から鉄筋を最大4本まで取り出し、フープやスタラップ、中子などに加工できる。鉄筋を引っ張って移動するため歩留まりも高く、ひねりの発生要因を取り除いて品質を高めた。鉄筋自動切断機「FORTIS(フォルティス)」は51ミリ径まで対応し、短尺から長尺まで自在にカットできる。

 同社は1933年(昭8)に創業。EXPO実行委員会にも参加する。

第一高周波工業

 高周波ベンディング・表面処理、誘導加熱機器などの製造販売を手掛ける第一高周波工業(DHF、本社・東京都中央区、社長・佐藤昌俊氏)は、機械式鉄筋定着工法の一つ「Tヘッド工法鉄筋」を展示。高い定着性・施工性・低コストのメリットをPRする。

 「Tヘッド工法鉄筋」は、熱間加圧成形によって端部を塑性加工した鉄筋。同社の高周波誘導加熱技術を利用する。180度フックやU字型定着と同等の定着性能を保持。施工性やコンクリートの充填性も大幅に改善された。小田急線の複々線化事業や東京外環道整備でのボックスカルバート向けなど、多くの採用実績を上げている。

 現在は自社の水江工場(川崎市)と明石工場(兵庫県明石市)のほか、埼玉、千葉、愛知、大阪、福岡で鉄筋業者に加工機を設備するなど、全国各地で加工を行っている。

 直近では、拡径部の形状が楕円形でスターラップや中間帯鉄筋に使用できる「THL」工法への対応に注力。適用範囲の拡大を狙う。

高周波熱錬

 高周波熱錬(呼称・ネツレン、社長・溝口茂氏)は、一本で普通強度と高強度の2種の強度を合わせ持つ部分高強度鉄筋「ダブルスターク」を紹介する。

 これまで培ってきたIH(誘導加熱)技術を生かし、SD390筋を熱処理で部分的に高強度化する異形鉄筋で、1月に国土交通大臣の材料認定を取得。普通強度の鉄筋に比べ使用量が30~40%減り、普通強度用の継手にも対応する。梁と柱を接合する部分の損傷を抑制でき、曲げ強度の比について特別な検討が要らないなどの利点をもつ。

 軽量化や施工費の削減につながり、施工性や居住空間の拡大による快適性が高まる。このほど神奈川県海老名市に建設予定の地上31階建て免震高層住宅にマンション業界で初めて採用が決まった。

 高強度せん断補強筋「ウルボン」について、建築用だけでなく、鉄道や高架橋の柱脚といった土木用途にも展開できる上、場所打ち杭用として1千件を超える採用実績をもつ点なども訴求する。

横浜ガルバー

 横浜ガルバー(本社・横浜市鶴見区、社長・田中雄氏)は、溶融亜鉛めっきとその表面処理加工を施した亜鉛めっき鉄筋を紹介する。

 溶融亜鉛めっき加工は高温で溶かした亜鉛に鋼材を浸し、表面に亜鉛皮膜を形成する技術で、保護皮膜作用と犠牲防食機能を特徴にもつ。同社は鉛・カドミウムフリーの溶融亜鉛めっき「エコZ」を展開し、欧州のRoHS指令(特定有害物質の使用制限)に基づく環境対応型製品を供給するなどして構造物の長寿命化や循環型社会の形成に貢献する。

 同社は鉄筋をめぐり、コンクリート構造物の塩害対策などで防食補強材として有効な溶融亜鉛めっき鉄筋に焦点を当てる。同鉄筋はJISG3112「鉄筋コンクリート用棒鋼」に規定される機械的性能を保持しながら、一般の鉄筋より耐食性が高く、防錆力や耐加熱性、経済性に優れる。開催期間中は、溶融亜鉛めっき鉄筋のモックアップ(構造見本)や一連の解説を収めたパネルを掲示する。

岡部インダストリー

 総合建材メーカー、岡部(社長・廣渡眞氏)のグループ会社、岡部インダストリーはコンクリート鉄筋構造物の鉄筋工事に用いられるスペーサーと鉄筋継手を出展する。岡部との共同出展で、岡部インダストリーはスペーサーや梁受架台を担っている。岡部は鉄筋関連の商品アイテムを豊富にそろえ、直近では機械式鉄筋継手大手の富士ボルト製作所を買収し鉄筋継手の事業を強化している。

 鉄筋継手「OSフープクリップ」はスリーブに鉄筋を重ねて挿入し、ウェッジを圧入して鉄筋を接合する工法で品質の均一化・省力化が可能となる。また、異形鉄筋用機械式継手「C・Sバー」は施工性が高く熟練工を必要としないことが特長。機械式鉄筋継手「C・S―ジョイント工法」は接合する鉄筋の端部にあらかじめネジ加工を施したスリーブを工場や現場ヤードで圧着し、対抗するスリーブのめねじ間を中継ボルトで接合する工法で、鉄筋・型枠工事の省力化や作業の安全性を担保できる。

アキテック

 アキテック(本社・埼玉県八潮市、社長・秋山孝広氏)は創業1941(昭16)の老舗ボルトメーカーで、SS材やSNR材、ステンレスなど多種多様な鋼材在庫を常時1500トン以上保有。特に鉄筋はSD295A(D6~16)、SD345(D10~51)、SD390(D16~51)、SD490(D22~51)の各種サイズの在庫を豊富に取りそろえている。

 鉄筋加工ではネジ加工や曲げ加工ほか、耐震補強用のケミカル加工などの各種加工にも対応している。同社は関東地区では唯一、横打ちの熱間鍛造設備を保有しており、鉄筋の熱間鍛造加工にも対応し、特注サイズでは国内最長とされる6メートルの長さのボルト鍛造が可能。多様なニーズに対して徹底した品質管理体制の下、短納期で納品対応できるのが強みだ。

 このほか、現場の配筋との干渉を避ける『Dスルー工法』用のアンカーボルト架台や、鉄骨間柱・耐風梁用『P柱アンカーボルト』なども今回は展示する。納期短縮やコスト面で近年、ゼネコンや設計会社などから注目を集めている。

マックス

 電動工具メーカーのマックス(本社・東京都中央区、社長・黒沢光照氏)が出品するのは、20日から新発売した鉄筋結束機「TWINTIER(ツインタイア)RB-440T」。3つの新機構を新たに搭載した。

 従来の結束機では1本のワイヤで結束していたが、同社によると、世界で初めて2本のワイヤを同時に送って結束する「(1)ツインタイア機構」を搭載。これにより、結束スピードは同社の従来機に比べて約3割向上したとしている。

 また結束時に鉄筋をしっかりと固定、結束するため、ワイヤの「(2)引き戻し機構」も搭載、結束力も1・5倍に強化した。さらに結束後にワイヤをカットするミミの部分では、「(3)先端折り曲げ機構」も搭載しており、ミミの高さも従来比半減の約12ミリに低減するなど、コンクリート厚の薄い現場でも使用が可能になったとしている。

 このほか、充電能力やワイヤの歩留まり改善も改善している。

アイコー

 鉄筋加工販売・施工のアイコー(本社・東京都中央区、社長・相場康雄氏)は、デーバー加工サービスやデーバーインフォメーションネットワークスなどグループ会社と共同で、鉄筋工事総合サポートシステム「D・S・S(デーバー・サポート・システム)」を出展する。

 D・S・Sは図面契約や材料調達といった鉄筋工事の計画段階から、施工(取り付け・加工・運搬)や検査の工事段階まで一貫して取り扱える革新的なシステム。鉄筋のプロが情報通信技術を駆使し、現場作業をシンプルかつスムーズに進められるのが特長だ。導入したゼネコンは、配筋の不明箇所や特異点を作図の3D(3次元)画像から把握できることで、材料手配や現場施工でのミスを減らせる。またパソコン上の図面から、必要な鉄筋の量やサイズも瞬時に把握できる。

 会場では自社ソフトウエアを用いたデモ動画や、月間2万トンの加工能力があるデーバー加工サービス東松山工場のドローン映像も紹介する。

藤崎商会

 藤崎商会(本社・広島市中区、社長・藤崎和彦氏)は産業用ネジ販売から土木資材製造へと順次業容を拡大し、今年3月に50周年を迎えた。今回は、舗装工事の生産性を6~9倍に高める「FKメッシュパネル工法」でエントリーする。

 同工法は、コンクリ舗装の工期短縮やコスト削減への貢献を目的に開発。独自開発した専用機で鉄筋を斜交網状に加工したメッシュパネルを工場で量産し、現場に持ち込む。現場でのメッシュパネルの路面敷設作業が容易で、熟練鉄筋工に依存することなく施工が可能。このパネルを用いたコンクリート舗装は、従来のアスファルト舗装と比較しインフラ長寿命化につながるため、受注伸長中。営業展開を有利に進めるべく「NETIS」登録を昨年9月に完了済み。

 同製品の展示会出品は初めてで、「国交省やNEXCOに向けアピールし、設計織り込みの土台を構築したい」(藤崎社長)。会場では、トンネル支保工のラチスガーダーをアーチ状に飾って来場者を出迎える。

スノウチ

 溶接用副資材メーカー、スノウチ(本社・千葉県浦安市、社長・渡部康二氏)は、日本鉄筋継手協会(JRJI)鉄筋溶接継手工法用のセラミック製裏当て材「バーピタ」を出品する。

 粘着式アルミシートに勾玉(まがたま)状のセラミック片を並べた形状で、特別な治具が必要なく、保管や配送の利便性も確保。必要分を切り分け、溶接箇所の下半分に貼り付けて使用する。使用径ごとに「WTD―16/41/51」の3種類を用意。WTD―41は19~41ミリまで幅広く対応する。

 セラミック片は自社の中国工場で製造することで、高い品質を確保する。溶接面の仕上がりも滑らかなのが特長だ。シールで2枚をつなげて使えるので、歩留まりも高い。

 同社は約100年前に創業した鋼材販売会社を前身に持ち、30年ほど前に現在の業態へ転換。建築鉄骨向けの溶接用副資材がメーンだが、2年前に開発したバーピタで初めて鉄筋業界に参入した。

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