麦焼酎「五島椿」ぜひ飲んで!! 来月から島外でも販売 

 五島市のヤブツバキから取った「五島つばき酵母」や五島産の大麦などを原料とした麦焼酎「五島椿」が12月1日から販売される。本年度は島内限定で初めて販売した昨年度の約9倍を製造して、島外にも出荷。流通を前に22日、製造元の五島列島酒造(三井楽町)の関係者らが市役所で野口市太郎市長にPRした。

 「五島つばき酵母」は、同市商工会が2013年に開発して以降、民間企業が清酒やワインなど島の特産品に活用している。「五島椿」は昨年度完成。今年3月に島内だけで販売し、約2週間で製造2500本を完売して注目された。

 アルコール度数は23度。華やかな香りや、まろやかさ、ほのかな甘みが特徴。透明の瓶などデザインにもこだわり、1本500ミリリットルで1100円(税別)。本年度は約2万2千本製造し、県内各地の酒屋や都市部などでも販売する予定。

 市役所を訪れた同酒造の杜氏(とうじ)、谷川友和さん(37)は「上品で女性も好む味。ロックで冷やして飲むのがお薦め」と、普及へ期待を込めた。

「五島椿」をPRする谷川さん(左から2人目)ら=五島市役所

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