無印良品ホホバオイルがネットで話題! なぜ人気?
マッサージの世界では定番のホホバオイルですが、いまSNS等で口コミ人気が高まっているようです。噂を聞いて店頭やネット上の口コミを見てみると、アロマテラピー関連というより、ふつうにコスメとして、ホホバオイルが浸透しているようで、ちょっと驚きました。
たとえば昔から、口紅やファンデーションにホホバオイルが原料として入ったものが市販されていますが、ホホバオイル単体でこれだけメジャー路線になっていたとは、正直驚きでした! 人気の理由をアロマテラピーの視点で分析しつつ、その活用法を探っていきましょう。
無印良品ホホバオイルの人気の理由や口コミを、プロ視点で分析!
プチプラコスメの1つとして注目される無印良品のホホバオイル。ネット上でささやかれる皆さんからの声で多いものをピックアップしました。
■1本で多方面のケアができる!
オールインワンスキンケアが定着した昨今、1本でいろいろと使えるという点が人気。顔だけでなく、髪の毛、身体まで。手軽なだけでなく、コスパの点でも高い評価!
■ナチュラル志向がいい
本来高級な植物油であるホホバオイル。100%植物由来というナチュラルな点に魅力を感じている人は少なくありません。
■べたつかないテクスチャー
油なのに、べたべたしない点は相当、評価されています。オイルといえばべたべたなイメージありますもんね! 後述で使用感も詳しくお伝えしますね。
ホホバオイルって何? 選ぶときのポイントは?
『ホホバの種子から搾ったオイルを化粧用に精製しました。肌なじみが良くさらっとした使用感で、保湿やマッサージ、頭皮のお手入れに適しています。』
無印良品のオンラインストアには上記のように書かれています。ホホバオイルは、「ツゲ科の植物ホホバの種」を圧搾して採取したオイルです。
ホホバオイルは大きく分類して2つの「色」があり、それぞれに適した用途があり、特徴があります。ホホバオイルならではの利点もご紹介していきます。
黄色と無色のホホバオイル……何が違う? どっちがいい?
無印良品ホホバオイルはまったく色がついていません。これをクリアホホバオイルといいます。ホホバオイルには濃い黄色をしたもの(ゴールデンホホバオイル)もあります。
同じホホバオイルなのに、なぜ色が違うのでしょうか?
これは精製度合の違いによるものです。無印良品のものは無色で透明で、かなり精製してあると思います。商品には「化粧用に精製しました」と表記されています。要するに、(あまり)精製していないと黄色、精製していると無色透明になる、ということです。
何が違って、どっちのほうがいいのでしょうか?
例えれば、玄米と精米したお米の違い、という感じでしょうか。どちらが良い、ということではなく、それぞれの風味があり、好みも分かれると思います。
「栄養があるのは?」と聞かれたら、玄米と答えますよね。ホホバオイルもそのように考えるといいと思います。つまり黄色のホホバオイルの方が含まれる栄養価が高いということです。
玄米はよく噛んでこそ身になり、噛む回数が少ないと胃腸に負担になることもあり、体質的に合わない人もいます。黄色のホホバオイルも同様で、栄養価が高い反面、肌に合わない人もいるかもしれないわけです。(微量成分がアレルゲンとなるなど。とはいえ、アロマセラピストとしての経験値では、ホホバオイルが肌に合わない方にはあまり出会いません。)
ホホバオイルの効果は? お肌に良い?
アロマテラピーで使う油(オイル)は植物由来のもので、油は劣化すると「酸化」し、油臭くなり、肌にも(食用の場合は消化器系に)負担がかかるリスクもあります。そのため、なるべく早く使い切り、保存方法にも気を配る必要があります。
しかし、ホホバオイルはその構成成分からして、酸化しにくい性質があります。ホホバオイルの優れた保存性は、人気の理由のひとつなのです。
無印良品のホホバオイルを実際に使ってみました
手の甲にまず塗ってみると、とても軽いですね。リッチなオイルというよりは、広くいろいろと使えそうな軽いオイルという印象です。さっそく無印良品のホホバオイルに向いていると思う使い方をご紹介します。
エッセンシャルオイル(アロマオイル)を混ぜるとより効果的!
エッセンシャルオイルを入れると香りがプラスされます。目安としてはホホバオイル50mlにエッセンシャルオイルを1~5滴(※入れすぎに注意)まで。小分けにしたホホバオイルにエッセンシャルオイルを混ぜるのをおすすめします。
使い方1:化粧水の導入液(ブースター)として
オイルを顔に塗り広げてから化粧水をつけると化粧水の浸透力が高まるといわれます。
無印良品ホホバオイルを1プッシュ弱(1プッシュで0.5cc)手に取り、顔や首に広げます。そのあと、化粧水をたっぷり。しっとりするだけでなく、ホホバオイルを使うと「もちっ」とします。
【配合するならこのアロマ】
ゼラニウムやカモミール・ローマン、ローズオットーのエッセンシャルオイル。適量は1~2滴。スキンケア効果に優れると言われており、フローラル系の香りもリラックスできますよ!
使い方2:クレンジングオイルとして
洗い流してしまうものにゴールデンホホバオイルを使うのは正直もったいない! また、さらに、ゴールデンホホバはクリアホホバよりしっかりとした使い心地なので、洗顔として使用するとベタついてしまい、ぬぐうのが面倒です。そのような点からクレンジングには断然クリアタイプのホホバオイルがオススメです。
オイル(油)はクレンジング基材としてはとても優れていますが、水でオイルをオフする作業はちょっと面倒なんです。なので、できるだけお湯(水)で洗い流すのがラクなサラッと軽いオイルがクレンジングに向いています。
そこで、さっそく無印良品のホホバオイルでクレンジングしてみました。
顔全体にたっぷりオイルを広げ軽くなじませたあと、ティッシュオフをせず適温のお湯で洗い流しました。数えてみましたが、30回ほど洗い流すだけでオイル感はなくなりました。ティッシュオフすればもう少し楽かもしれません。
流したあとは、しっとりしていますが、べたつきはありません。かゆみなく、程よく潤っている感じ。しっかりめのアイメイクなど、ポイントメイクを落とす場合は、専用のクレンジング剤を併用したほうがいいかもしれません。
【配合するならこのアロマ】
洗い流すので少しもったいないですが、スウィートオレンジはさっぱりとした香りなので、オススメです。適量は1~2滴。
使い方3:ヘアオイルとして
私としてはこの方法が一番気に入りました!
1プッシュ(0.5cc)のホホバオイルを手にとったら、洗髪後の濡れた髪になじませます。髪の表面につけず、オイルを指の間になじませておき、下からすくうように、手ぐしを通しながらつけてみました。手に残ったオイルは毛先にもみこむようにするとダメージケアにもなります。髪質にもよりますが、少なめの分量から始めてみましょう。そのままドライヤーで乾かせばOK。
翌朝、しっとりとしておさまりがよくなりましたし、髪自体にツヤが出たように思いました。
【配合するならこのアロマ】
イランイラン、クラリセージ、ベチバーなど重い香りがほのかに髪に香りが残って心地いいですよ! 適量は1~2滴。
使い方4:ボディオイルとして
乾燥を防ぎ、しっとりと、ふんわり、女性らしいお肌に仕上がります。お風呂から上がったら軽くタオルで水気をぬぐって、足、腕、デコルテなど、肌にホホバオイルを塗り広げます。マッサージオイルとしてもおすすめです。
【配合するならこのアロマ】
レモングラス、ローズマリー、ジュニパーベリーなどさっぱりとしたハーブの香りだと気分さっぱり、足も軽く感じますよ! 適量は1~2滴。
使用の注意点
■保存方法に注意しましょう
酸化しにくくて保存しやすいオイルとは申し上げましたが、浴室などには置かず、水気や熱の少ない所に置きましょう。
■ほかの化粧品等を混ぜて使うのはオススメしません
ネット上の口コミを見ると、ミルクや市販のシャンプーなどと無印良品のホホバオイルを混ぜている口コミも多かったです。混ぜたものによる作用は私にはわからないので、専門家として手放しではオススメできません。
■エッセンシャルオイルの量は多すぎると危険です
トリートメントでお肌に使用する場合は、必ず1%以下に希釈して下さい。
■肌に塗って直射日光に当たるのはNG!
光毒性のある精油(ベルガモット、レモン、グレープフルーツなどの柑橘系の精油)については、お肌につけた後に直射日光に当たると、肌が赤くなったり、痒くなったり、シミなどの原因にもなり得ます。
【商品情報】
無印良品 ホホバオイル/税込:2500円/容量:200ml