さいたま市といえば、言わずと知れたサッカー王国。そんな街でサッカーに似た新しい競技が生まれ、注目を集めている。
さいたま市は浦和レッズや大宮アルディージャが本拠地を置く、言わずと知れたサッカー王国。そんな街でサッカーに似た新しい競技が生まれ、注目を集めているという。
「FOOT SHOT(フットショット)」という名のその競技は、サッカーのゴールを小さくしたようなものに向かってサッカーボールを蹴るだけ(PKのようなもの)の手軽な競技。簡単そうに見えるが現役のサッカー選手でもはずしてもしまうほどの難しい面もあり、なかなか奥が深いということで様々な年代の人たちに広まりつつある。
今回はその普及をおこなっている「FOOT SHOT普及委員会」の方に今回お話を伺った。
きっかけは犬小屋?
Golaco編集部(以下Gと表示):そもそもなぜこの競技を思いついたのですか?
FOOT SHOT普及委員会(以下Fと表示):
「子供が誰に教えられた訳でもないのに犬小屋の入口をゴールに見立てて何度もゴムボールを蹴っている様子を眺めていた時に “狙った所にボールを蹴る”という行為はもしかしたら人間が本能的に持っている行動欲求なのではないか。サッカーが世界中で普及している根源的な理由も実はそのあたりに起因するのではないか。
だとしたら“狙った所にボールを蹴る”ことにフォーカスしたスポーツプログラムがあれば老若男女、国籍などを問わず誰もが楽しむことができる面白いものができるのではないか。
と考えたことがきっかけです。」
誰もが気軽に楽しめる
また 続けてルールについても詳しく教えていただいた。
F:「サイズや形状が異なり難度により1から8までのポイントが付いた7つのミニゴールを使用します。
ベーシックバージョンは横一列に並んだ7つのゴールに対して7球ボールを蹴りゴールインにより獲得したポイント数を競うことを基本ルールとします。
対人バージョンはフットサルコート半面程度のスペースの片側に4ゴール(1、3、6、8ポイント=合計18ポイント)、もう片側に3ゴール(2、4、5/7ポイント=合計18ポイント)を設置しフットサルルールを基本とし3対3あるいは4対4で対戦します。」
G:サッカーとの違い、おもしろさはどんなところにあると思いますか?
F:「ゴールの配置を替えることで老若男女を問わず誰もが気軽に楽しめるゲームとしてもサッカーやフットサルの様にアクティブな競技としても展開できる点です。
最も大きな特徴は色々なゴールがあることで、特に上から入れるゴール(8ポイントゴール)は最も人気があります。
またゴールが独立しているのでスペースに合わせてゴール数を調整して実施することもできます。
狙った通りにゴールを決めるのはなかなか難しいですが特に狙い通りに高難度のゴールが決まるとものすごく達成感があります。」
続々と広まり、今は関西でも…
FOOT SHOTは老若男女を問わず誰もが気軽に楽しめるゲームとして、日本全国に広まりつつあるそうだ。現在の状況を伺った。
F:「今年5月から関西でも活動が始まり現在までに1都1府12県で下は2才から上は70代まで延べおよそ24,200名が体験しています。
現在は従来通りアトラクションや体験デモを行いつつ、フットメッセ大宮店を拠点にイベントや大会のアトラクションでベーシックバージョン、U12スクールやクリニックのミニゲームで対人バージョン、キッズのスクールでは一部ゴールをピックアップしてミニゴールとして使用などフル活用で子供から大人まで楽しんでもらっています。
対人バージョンに関しては現在「遊び間隔で楽しみながらサッカー(フットサル)のトレーニング」にもなるツールとしての可能性を探っており、フットメッセ大宮店をはじめ地元サッカーチームなどのご協力を得て小学生、中学生に体験してもらっていますが、大変好評で近々地元サッカーチームのホームグラウンドに設置されることになりました。
また新しい取り組みとして1月には小学校の放課後教室で体験会を行い子供達の反応を見る予定となっています。」
普及する一方で、まだ課題も
様々な新しい試みなどを通して着実に広まりつつあるFOOT SHOTだが、今後の展開についてはどのように考えられているのか。将来の展望を聞いてみた。
G:フットショットの今後についてはどのように考えていらっしゃいますか?
F:「ベーシックバージョンと対人バージョンの両面で普及を促進していき、いずれは色々な場所(スポーツ施設、レジャー施設、教育施設、商業施設など)にゴールが置かれてたくさんの人が色々な形で使用されることを目標としています。
そのためには関西のように各地に拠点を作る必要があると思っています。
また、ゴールの利便性改善、コストなども検討課題となっています。」
対人バージョン
新興スポーツとして拡大の途上にあるFOOT SHOTだが、やはりその特徴は誰でも気軽に楽しめるというところだろう。まだまだ取り組むべきことはありそうだが、これからやってみたいという方や興味があるという方に向けて最後にメッセージをいただいた。
F:「まだ常設施設があるわけではないので興味があったとしてもなかなか体験していただけない現状ですが、特に対人バージョンに関しては不定期ですがフットメッセ大宮店でミニゲームを行っていますので興味のある方は是非フットメッセ大宮店でお試し下さい。
アトラクションでやってみたい、ミニゲームで使用してみたいという方はFOOT SHOT普及委員会までご連絡下さい。」
Golacoでは今後もFOOT SHOTのような新たな動きを追いかけていきたいと思います。