アロンソがeスポーツ・レーシングチームを設立「いつかファンが僕のチームで走るかも」

 マクラーレンのフェルナンド・アロンソが、eスポーツのレーシングチームを立ち上げることを明らかにした。F1最終戦アブダビを前に、アロンソは、F1ドライバーとしては初めてとなるこのプロジェクトを発表した。

 コンピュータゲームを使って対戦するエレクトロニック・スポーツが発展しつつあるなか、アロンソはゲーム会社であるロジテックG社、G2 eスポーツチームと手を組み、eスポーツのチーム「FAレーシング G2ロジテックG」を立ち上げ、オンラインレーシングシリーズに参戦することを明らかにした。アロンソは、広く門戸を開き、才能ある人物をチームに迎え入れたいと述べている。

「いま、すごくわくわくしている」とアブダビでプロジェクトの発表を行ったアロンソは語った。

「2、3カ月前、パートナーのひとつからこの提案を受けて、ふたつのスポーツをリンクさせるというのはいい考えだと思った。ファンはこれからは観客以上の存在になり得るんだ」 
 
「僕のこの世界では、ファンが重要な役割を果たすようになる。いつかファンの人たちが僕のチームで走ることになるかもしれない。誰もがゲーマーの要素を持っているものだし、競争という部分ではさほど変わらない」    

「僕らのチームには限りない可能性が存在する。エリートチーム、プロフェッショナルチームが、F1を含む世界最高のレースで競い合っている。そしてrFactor、Eシミュレーターといったところでも競争が行われるんだ。そういったことを時間をかけて探っていく」

 アロンソが所属するマクラーレンは「ワールズ・ファステスト・ゲーマー」という大会を開催し、30000人以上が参加した戦いに勝ち抜いた25歳のルディ・バン・ビューレンをチームの2018年公式シミュレータードライバーに起用することを、今週発表している。

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