ハマのイモを和菓子に 川崎市菓子協青年部が新作

 自分たちが育てた横浜産の甘いサツマイモを使った和菓子を川崎市菓子協議会青年部の8店舗が開発した。店ごとに異なるオリジナル商品を18日から販売を始めた。

 商品を開発したのは、明志屋(川崎区)、吉田屋(幸区)、新岩城菓子舗(同)、和菓子青柳(中原区)、桔梗屋(同)、水月堂(同)、仙臺(せんだい)屋総本店(同)、菓子処おかふじ(同)の8店。

 青年部では2014年から県内産農産物にこだわった和菓子作りを開始。「湘南ゴールドわらび餅」や「とうもろこしプリン」など定番メニューとなっている商品もある。

 今年は高い糖度とねっとりした食感が特徴のサツマイモ「紅はるか」を採用。青年部メンバーが店の仕事の合間に横浜市瀬谷区の農家の協力を得て苗植えや草取りを行い、10月に約300キロを収穫した。

 各店が創意工夫をこらし、白あんを混ぜたスイートポテトやいもあんをモンブラン風に乗せた菓子、いもあんが入ったパンなど洋菓子の要素も加えたユニークな新作がそろった。価格帯は「芋あんだんご」86円〜、「サクッとポテト」600円。

 青年部長の笹原悟さん(54)=水月堂=は「良い材料が手に入ったから、おいしい商品を作ろうと高いモチベーションで取り組んだ。自らが育てたイモの話も接客時に伝えたい」と話している。問い合わせは、水月堂電話044(766)4460。

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