独立行政法人労働者健康安全機構関東労災病院(川崎市中原区木月住吉町、佐藤譲院長)はことし、創立60周年を迎えた。京浜工業地帯の労働災害対策と地域医療の充実を目的に設立され、「今後も地域医療の充実に貢献していきたい」と同病院。23日には記念の「病院祭」を開催する。
同病院は県と川崎市の誘致運動を受け、当時の労働省が関東地区のセンター病院として設置を決め、1957年6月にベッド数100で開院。97年4月から2007年5月まで大規模な増築・改修を行い現在、ベッド数610。内科や外科、救急科など33診療科を担い、県災害医療拠点病院や地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院などに指定・承認されるなど、地域医療を支えてきた。
23日の病院祭では、60年の歩みを写真などで振り返るコーナーを設けるほか、健康相談や血管年齢・骨密度チェック、子ども向けに心肺蘇生などを実践する医師体験やナース体験、薬剤師体験などの催しを用意している。整形外科医の岡崎裕司副院長がロコモティブシンドローム(運動器症候群)の予防について講演する(午前11時)。
参加無料。午前10時〜午後2時。問い合わせは、同病院経営企画課電話044(411)3131。