体操の内村航平選手(リンガーハット)と交流するイベントが26日、地元・諫早市の市中央体育館(内村記念アリーナ)で行われ、子どもたちや保護者らが体操教室とトークショーを通じて「長崎のヒーロー」と楽しく触れ合った。
内村選手が3月から所属するリンガーハット(東京・秋本英樹社長)主催。契約を結んだ大きなきっかけは、内村選手の出身地と同社の創業地が同じ長崎という縁だった。体操と食育を普及させる取り組みは、当初からあった企画案。「古里を盛り上げたい」という共通した思いから、その第1弾を地元で開催した。
第1部の体操教室は、5~9歳の子どもと保護者80組が参加した。内村選手が優しくサポートしながら、マット運動や跳び箱のこつを指導。時津小4年の佐々木泰雅君は「内村選手と会えてうれしかった。前転や後転で手をつく場所が分かって良かった」と笑顔を見せた。
「食、体操、長崎」をテーマにした第2部のトークショーは約400人が来場。内村選手は「野菜嫌い」から「食事も練習の一つ」という考えに変わったエピソードなど、自らのさまざまな成長過程を披露して、会場を沸かせた。
最後に「僕が生まれ育った町、自分の名前がついた体育館で、体操の楽しさや自分が体験したことを伝えられてうれしいし、ありがたかった」と地元へ感謝の言葉を贈ってイベントを締めた。