鏡面材向け意匠鋼板、月星アート工業が開発

エレベーター向けなどで拡販へ

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 日新製鋼のグループ会社であるステンレス意匠鋼板メーカー、月星アート工業(本社・兵庫県尼崎市、社長・金子渡氏)は、鏡面材向けコーティングの意匠鋼板『エクストラファインガード(Ex.FG)』を開発し、現在、発売に向けてサンプルをユーザーに出荷している。

 新開発したEx.FGは内装用途の鏡面材向けで、鏡面の光沢を失わずに耐指紋性や耐傷付き性などの性能を付与した業界初の鏡面用耐指紋耐汚染コーティング。そのため、油性マジックなどの汚れが付着しても水拭きで容易に除去可能で、研磨粒子を含まないスポンジで拭いても傷が付きにくく、メンテナンス面に優れる。従来の鏡面材への耐指紋塗装は塗膜密着性の問題があったが、Ex.FGは密着性の問題をクリアし、無機系塗膜で紫外線などによる変色を防ぎながら性能を保つことが可能となる。母材となる鋼板は日新製鋼製。ステンレス以外の素材でもコーティング対応が可能だ。

 ユーザーからの要望を受け、同社は約1年前からEx.FGの開発を進めた。新商品は、エレベーターや内装用途など鏡面を使用する国内ユーザーを中心に拡販する方針。金子社長は「当社の高品質製品は一定の認知度がある。既存ユーザーだけでなく、厨房や食品機械など潜在的新規ユーザーにも営業をかけ、需要開拓していく」考えだ。

 同社は限定的にサンプルをユーザーに出荷して使い勝手などの評価を取り入れた後、早ければ今年度中にも販売を開始する。また、販売価格については「既存商品の耐指紋性高機能コーティングのステンレス意匠鋼板『ファインガード(FG3)』の約2~3倍(平方メートル当たり)を考えている」と話す。