泣き歌の女王、沢田知可子、多彩なゲストに囲まれ超満員の中野サンプラザで30周年記念コンサート。感極まって涙ながらに、21世紀に残したい名曲「会いたい」など19曲を披露

1987年「恋人と呼ばせて」でデビュー。現在でも泣き歌のナンバーワンソングとしてカラオケでも歌われ続ける大ヒット曲「会いたい」でも知られるシンガーソングライター沢田知可子が、11月23日(木・祝)中野サンプラザにて「30周年記念コンサート~こころ唄~」 を行った。「会いたい」をキーワードにした歌が数多く存在する昨今、その元祖ともいえる「会いたい」という名曲を世に送りだしたアーティストの記念コンサートである。

当日は2,200席の客席は満員。

コンサートの冒頭で沢田の30年の歴史を振り返る映像の終了と共に白と青のドレスで沢田がステージに登場。ヒット曲「幸せになろう」からスタートし、「恋人と呼ばせて」「天国ポスト」などのオリジナル曲や「初恋」などのカバー曲も披露した。また、75名のクワイアーをバックに「いのちからのおくりもの」を披露。

ゲスト陣も多彩で、杉山清貴、辛島美登里、中西圭三、中西保志が登場し、それぞれのヒット曲と「勝手にしやがれ」「銀河鉄道999」などの歌謡曲メドレーで会場を盛り上げた。彼らは沢田と共に「Around 40 Memory Concert」と題して大人のエンタテイメントコンサートで全国を回っている仲間である。

また、今回のコンサートにキーボードで参加している沢田の夫 小野澤篤が以前バックを務めていたフォーク歌手イルカもゲストで登場。「なごり雪」「サラダの国から来た娘」などを披露した。

コンサート本編の後半で、21世紀に残したい泣き歌ナンバー1の「会いたい」を披露。本人も感極まって涙ぐみながら歌った。会場では、ハンカチを目に当てながら真剣に聴き入る観客が目立った。

続けて本編最後に「冬のほたる」を披露。この曲は、「会いたい」の作詞者であり、一時は係争関係にもあった沢ちひろ氏との最新作にして最終作。儚い恋そして儚い命を感じさせる抒情的な歌詞に沢田知可子が切なさ溢れるメロディーを付けたバラードに仕上がっている。「会いたい」の歌唱をめぐり係争関係にあったが数々の誤解が解けて和解した後、亡くなってしまった沢ちひろに捧げる形で今回のコンサートのエンディング曲に選ばれた。

「私は『会いたい』という曲に育ててもらったと言っても過言ではありません。今は天国にいる沢ちひろさんには本当にたくさんの曲を作って頂きました。これからも感謝を込めて歌い続けていきたいと思います」

6月21日に30周年記念アルバム『こころ唄~BEST & COVER 30~』も売行き好調な中、表現者、沢田知可子の存在感を存分に味わえるコンサートになった。

■リリース情報

沢田知可子『こころ唄~BEST & COVER 30~』
CD-2枚組、全30曲収録、2017年6月21日発売
品番:UPCY-7302/3 価格:3,500円(税込)

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【Disk1】
1. 幸せになろう(作詞:沢ちひろ 作曲:沢田知可子 編曲:小野澤篤)
2. 冬のほたる(作詞:沢ちひろ/リリコ 作曲:沢田知可子 編曲:小野澤篤)
3. 百年の恋(作詞・作曲:岡本真夜 編曲:岡本真夜/ストリングスアレンジ:岡村美央)
4. ふたりの風景 (作詞:沢田知可子 作曲・編曲:小野澤篤)
5. Day by day (作詞・作曲:沢田知可子 編曲:小野澤篤 )
6. 幸せの薫る我が家 (作詞:沢田知可子/濱村聖一 作曲・編曲:小野澤篤)
7. 空を見上げてごらん (作詞:沢田知可子 作曲・編曲:小野澤篤)
8. 奇跡のダイヤモンド(作詞:沢田知可子 作曲:沢田知可子/小野澤篤 編曲:小野澤篤)
9. MAYA(作詞:沢田知可子 作曲・編曲:小野澤篤)
10. 月の歌薬(作詞:沢田知可子 作曲・編曲:小野澤篤)
11. GIFT(作詞・作曲:沢田知可子 編曲:小野澤篤)
12. 天国ポスト(作詞 寺井広樹・沢田知可子 作曲:沢田知可子 編曲:小野澤篤)
13. いのちからのおくりもの(作詞:沢田知可子 作曲・編曲:小野澤篤)
14. ありがとう(作詞:沢田知可子 作曲:小野澤篤 編曲:小野澤篤/ストリングスアレンジ:岡村美央)

【Disk2】
1. 会いたい(作詞:沢ちひろ 作曲:財津和夫 編曲:吉野藤丸)
2. 恋人と呼ばせて(作詞:門谷憲二 作曲:井上大輔 編曲:笹路正徳)
3. 忘れられない(作詞:沢ちひろ 作曲:沢田知可子 編曲:小野澤篤)
4. Come into my life(作詞:P.CHITEN/P.P.OLAND/暮醐遊 作曲:P.CHITEN/P.P.OLAND 編曲:岩本正樹)
5. Boy(作詞・作曲:沢田知可子 編曲:小野澤篤)
6. ふたり(作詞:沢ちひろ 作曲:山口美央子 編曲:若草恵)
7. My Revolution(作詞:川村真澄 作曲:小室哲哉 編曲:田嶌道生)
8. ロビンソン (作詞・作曲:草野正宗 編曲:小野澤篤)
9. 初恋(作詞・作曲:村下孝蔵 編曲:小野澤篤/ストリングスアレンジ:岡村美央)
10. YaYa (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:田嶌道生)
11. 桃色吐息 (作詞:康珍化 作曲:佐藤隆 編曲:田嶌道生)
12. さくら (作詞:森山直太朗/御徒町凧 作曲:森山直太朗 編曲:田嶌道生)
13. Pride (作詞・作曲:布袋寅泰 編曲:エバラ健太)
14. どんなときも (作詞・作曲:槇原敬之 編曲:エバラ健太)
15. 夢で逢えたら (作詞・作曲:大瀧詠一 編曲:小野澤篤(アカペラ))
16. さとうきび畑 (作詞・作曲:寺島尚彦 編曲:田嶌道生)

■プロフィール
沢田知可子
1987年『恋人と呼ばせて』でデビュー。1991年「会いたい」で全日本有線放送大賞受賞。2000年には「21世紀に残したい泣ける名曲」として1位に選ばれる。2003年「生きる力」をテーマにした『GIFT』が人間力大賞の厚生労働大臣奨励賞を受賞。2016年に長岡花火大会で、『空を見上げてごらん』が「米百俵100連発花火」とコラボレーション。
[ココロとカラダに優しい歌薬]をテーマにした「歌セラピーコンサート」また、辛島美登里、中西保志、杉山清貴らとのカップリングで40~50代をターゲットに据えた「AROUD 40 MEMORY CONCERT」が大好評の中、全国的に展開中。

■リンク
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