2010年W杯戦士、引退してアイス屋に…その理由が考えさせられる

『BBC』は28日、「ニュージーランド代表FWロリー・ファロンは、アイスクリーム事業を行うために引退した」と報じた。

ロリー・ファロンは1982年生まれの35歳。ニュージーランド出身であるがユース時代にイギリスへ渡り、バーンリーの下部組織で育った長身ストライカーだ。

イングランドのユース代表として各年代でプレーしていたが、2009年にニュージーランド代表を選択。ワールドカップ予選突破に貢献し、本大会でもGS3試合すべてでプレーした。

また、彼は先日行われたペルーとのワールドカップ予選大陸間プレーオフでもメンバーに入っていた選手である。

しかし、ペルーに破れたことで終了後すぐに現役引退を発表。35歳でスパイクを脱ぐことを選択した。

今回の記事によれば、彼は現役引退後はアイスクリームやシャーベットを販売する事業に転身するという。

ロリー・ファロン 「若い頃から、アイスクリームは私の情熱だった。

覚えているのは、父がサッカーのコーチだった頃だ。彼は土曜日に指導していて、僕はそこでプレーしていた。試合で勝てば、日曜日にはアイスクリームをくれた。

妻も僕も、それに対して大きな情熱を抱いている。休日にはいつも食べに行っている。テーマパークやビーチではなく、街で一番のアイスクリームショップへ。

怪我をした時、私は『アイスクリームビジネスを始めるチャンスが来たな』と思ったんだ」

【次ページ】「他に何もない友人はサッカー界に残らなければならない。しかし…」

ロリー・ファロン 「妻は訓練された料理人で、私は全国の各地のクラブに所属して調査していた。サッカーをしている間、妻がアイスクリームを作り、新しい味を考えていた。

彼女はアイスクリームマシンを持っていて、アバディーンでは若手皆で味を評価してもらったよ。

子供の頃の情熱はサッカーだったが、それは仕事に変わった。傭兵だった。

18年もプレーして、さらにコーチとして試合をしたいか?

トーキー・ユナイテッドではわずか4試合で監督が解雇された。そこにチャンスはないよ。

本当に信頼できるものは、そこにはない。だから、普通のビジネスがしたいんだ。

他に何も持っていない多くの友人たちはサッカーの世界にいなければならない。ただ、彼らはおそらくもうサッカーが嫌いになっているはずだよ。

サッカーの世界は非常に難しい仕事だ。しかも、人々はそれを理解していない。

彼らはたくさんのお金を稼ぐ者を見ているが、その下にいる者は苦労しているんだよ」

© 株式会社ファッションニュース通信社