三菱アルミ、品質管理の強化推進 品質データ書き換え問題受け

 三菱アルミニウムは、昨年11月に社内調査で発覚したアルミ板製品の品質データの書き換え問題を受けて、品質管理の強化を進めている。7月に品質統括部を設置したほか、アルミ板や押出製品の製造を手掛ける富士製作所ではデータ入力の自動化を順次展開。ソフト面でもコンプライアンス意識の引き上げのための教育活動を実行している。

 三菱アルミでは昨年11月に実施した社内調査で2社に出荷したアルミ板で、品質データの改ざんを発見。これを受けて過去数年分の資料を基に調査した結果、すでに見つかった2社のほかにも14社に問題製品を出荷していたことが判明していた。出荷先は自動車などの輸送機関係や建築、電気機器向けとされる。同社は顧客への報告はすでに完了しており、安全性についても問題はなかったとしている。

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