肺がんの知識学び納得の治療を

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 岡山初の肺がん患者会「ライオンハート岡山」などが共催する市民公開講座「肺がん—納得の治療を求めて」が3日、岡山市北区鹿田町の岡山大Jホールで開かれた。患者たちが専門医や医療ソーシャルワーカーとともに、どうすれば正しい情報を得られるかなどを語り合った。

 講演した岡山大病院の木浦勝行教授(呼吸器・アレルギー内科長)は、肺がんの遺伝子診断が普及し、ニボルマブ(オプジーボ)などの新薬が登場して治療法が急速に進歩している状況を説明した。

 3年前に左肺の部分切除手術を受けたが、再発転移して治療中の女性患者=50代=はセカンドオピニオンを求めた体験を語り、自分で意思決定するため、勉強して「患者力」を身に付けなければならないと呼び掛けた。

 パネルディスカッションでは、帝京大医学部付属病院の渡邊清高准教授(腫瘍内科)と日本肺がん患者連絡会の長谷川一男代表が司会を務め、木浦教授、岡山大病院医療ソーシャルワーカーの石橋京子さん、ライオンハートの田中勇代表が参加者の質問に答えた。

 「ネット上に情報があふれていて、何を信じればいいのか分からない」という悩みに対し、予後が非常に厳しいとされるタイプの肺がんから生還した田中代表は「分からないことをノートに書き出し、診察のたびに主治医に尋ねる“質問魔”になった」と、経験をもとにアドバイスした。

 ライオンハートは今年9月に発足し、会員約40人。田中代表が経営するブックカフェを拠点に毎月、定例会を開いている。患者連絡会にはライオンハートを含め全国11団体が加盟している。

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