旧長崎街道230キロを踏破 ウオーキング愛好家ら 出島表門橋にゴール

 江戸時代に長崎・出島と小倉(現在の北九州市)を結び、西洋文化を伝える幹線だった旧長崎街道(約230キロ)の踏破を目指す「長崎街道さるく」で、4月に小倉を出発したウオーキング愛好家らが3日、ゴール地点の出島表門橋にたどり着いた。

 県内のウオーキング愛好家らでつくる「長崎街道さるく実行委」(小島昭徳委員長)が企画し、3回目。月2日間で約30キロのペースで歩いてきた。街道沿いは出島で輸入された砂糖によって菓子文化が栄えたことから「シュガーロード」とも呼ばれ、休憩時間には各地のまんじゅうなど和菓子を味わってきたという。

 出島と対岸の江戸町に架かる出島表門橋の供用開始後に到着日を合わせた。3日は、43人が長崎市日見地区から表門橋までの約9キロを練り歩き、拍手や万歳をしながらゴールした。

 全行程を「完歩」した浦川晴夫さん(70)=長崎市西山1丁目=は「夏はめちゃくちゃ暑かった。今は都市化されているが、昔の人はどがんして道具を担いでいったんだろうか。宴会も多く交流が深まった」と話した。

旧長崎街道を歩き、ゴールしたウオーキング愛好家ら=長崎市、出島表門橋

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