史上初CS逸、巨人の年俸上位者は今年も変動 近年のトップ5はどうだった?

巨人・菅野智之【写真:Getty Images】

菅野が大幅アップの年俸4億5000万円でトップに浮上

 巨人は先週までに多くの主力選手が契約更改を終えた。今季、自身初の沢村賞に輝いた菅野智之投手は4億5000万円でサイン。11年ぶりにBクラスに沈み、減俸となる選手が多く出る中で大幅アップを勝ち取り、2018年は日本人年俸チームトップとなる見込みだ。

 3月にはWBCでエースとして侍ジャパンを牽引し、準決勝の米国戦でも圧巻の投球を見せた菅野。シーズンに入ってからも力の差を見せつけ、好投を続けた。25試合に登板し、17勝(5敗)、防御率1.59で投手2冠を達成。6完投、4完封もリーグ最多だった。

 11月28日には契約更改交渉を行い、2億2000万円増の年俸4億5000万円をサイン。来季は日本人のチームトップに躍り出る見込みとなった。

 昨年チームトップの年俸3億5000万円だった主将の坂本勇人内野手は、現状維持でサイン。菅野同様、WBCに出場した昨年の首位打者は今季も序盤から快調に飛ばし、通算1500安打もマーク。しかし、後半戦に失速し、打率.291、15本塁打、61打点と昨年から打撃成績を落とした。それでも、2年連続ゴールデングラブ賞に輝くなどチームを牽引。菅野には抜かれたが、来季はチーム2位の年俸となりそうだ。

 一方、山口鉄也投手は年俸2億2400万円でサイン。昨季の3億2000万円から9600万円の大幅減となった。巨人のブルペンを支え続けた鉄腕も、キャリアワーストの18試合の登板にとどまり、1勝1敗3ホールド、防御率4.05。3年契約を終え、大きく年俸を下げた。

 また、阿部慎之助内野手は5000万円減の2億1000万円で更改。今季は129試合出場で打率.262、15本塁打、76打点。チームトップだった2014年の6億円、15年の5億1000万円から、16年は3億2600万円、17年は2億6000万円、そして来季が2億1000万円とダウン更改が続いている。

長野&山口俊は来季トップ5入りも、2012年以降のトップ5は?

 高額年俸選手では、昨年チーム日本人選手5位の2億2500万円だった長野久義外野手が、まだ契約更改を終えていない。また、昨オフにFAでDeNAから入団した山口俊投手は4年総額8億円の契約を結んでいる。来季の年俸トップ5に入ってくる可能性は高そうだ。今季、日本人年俸6位の2億2000万円だった村田修一内野手は戦力外となり、上位の顔ぶれは変わり続けている。

 エース右腕から、名実ともに坂本と並ぶ巨人の「顔」となった菅野。来季以降もさらなる飛躍に期待がかかるとともに、2人の“年俸争い“にも注目が集まる。

 以下は巨人の今季までの日本人年俸上位者トップ5と来季年俸トップ5。

〇2017年
坂本 3億5000万円
山口鉄 3億2000万円
阿部 2億6000万円
菅野 2億3000万円
長野 2億2500万円

〇2016年
内海 4億円
阿部 3億2600万円
山口 3億2000万円
村田 3億円
坂本 2億5000万円

〇2015
阿部 5億1000万円
杉内 5億円
内海 4億円
山口 3億2000万円
村田 3億円

〇2014
阿部 6億円
杉内 5億円
内海 4億円
山口 3億2000万円
村田 3億円

〇2013
阿部 5億7000万円
杉内 5億円
内海 4億円
山口 2億4000万円
村田 2億2000万円

〇2012
小笠原 4億3000万円
阿部 4億円
内海 2億2000万円
高橋由 1億7000万円
久保 1億5000万円

※金額は推定。

(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2