音のバリアフリー化を目指し開発された“おもてなしガイド” 瀬戸優樹さん(ヤマハ株式会社)

瀬戸優樹さんの変えたいことは、「音の世界の情報格差を無くしたい」ということ。これまで視覚障害者のための点字ブロックや音の出る信号機などが既に社会に普及されているモノがある。しかし、「聴覚障害者のためのそういうモノがあまりないんです」と瀬戸さんは言う。
そこで開発されたのが、音のユニバーサルデザイン化支援システム「おもてなしガイド」。世界の主要な言語にも対応し、駅や商業施設など様々な公共の場で流れるアナウンスを、スマートフォンのマイクが検知。そのアナウンスが文字として表示されるアプリだ。
瀬戸さんはそのプロジェクトリーダーとして2018年の実用化に向け、実証実験の真っ最中。日本中に「おもてなしガイド」を普及させたいと、省庁や各企業にプレゼンをし、奔走する毎日。「ヤマハ1社のみで、このツールを広めるには限界がある。官公庁を含めた各企業が集まり、オールジャパンで広めていきたい。」
2020年を目指し音のバリアフリー化を図ることが目標だ。


瀬戸優樹(せとゆうき)

瀬戸優樹さん(ヤマハ株式会社)

1978年12月30日生まれ 38歳
ヤマハ株式会社

SoundUDグループ統括プロデューサーとして「おもてなしガイド」を企画開発。
以前はボーカロイドの開発などを担当していたが、新規事業開拓を任される。その際に海外の公共の場でアナウンスが分からず困った経験を思い出し、『音』の企業として、アナウンス情報を文字で共有できないかと考え、「おもてなしガイド」が生まれた。
将来的には、世界中での音のバリアフリー化を目標に、日々各所に奔走している。

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