ロボ用電線とFPCをセットに、沖電線が新製品 ケーブル1本化で省スペース配線

 沖電線ではロボット用電線とFPC(フレキシブル回路)をセットで提案する取り組みに注力している。チューブに電線を挿入し、隙間にらせん状の長尺FPCを配置した形状。電線で動力用、FPCで信号用の電気を送る。コンパクトな配線が可能。ユーザーの機器設計の幅を広げられる。

 同社は耐屈曲性が非常に高いロボット用ケーブルと、特殊なFPCの双方を製品群として有していることが特徴。FPCでは長尺品や立体形状品の製造が可能で、その技術をロボット用電線とのセット提案に生かしている。らせん形状に成形することで、捻り方向の動きへの耐久性を高めている。

 一般的な配線では動力用と信号用の電気を流す電線がそれぞれ必要となるが、同社のセット提案では2本の電線を1本にまとめられるため配線スペースを大幅に抑えられる。駆動部のある検査用のカメラ回りなどで期待しており、今後は積極的に用途開拓を進める。現在はサンプル品のPRを進めている段階。

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